『マッドサイエンティストの手帳』18
●マッドサイエンティスト日記(1997年3月前半)
主な事件
・劇場用字幕表示装置とは
・ソリトンオフ(新宿)
1997年
3月2日(日)
現代演劇協会のスタッフから自宅に電話。三重県津からである。
劇場用字幕表示装置に関する問い合わせ。……数年前に作った、主に海外からの演劇公演の時に、舞台両ソデに設置する白っぽい文字表示装置である。
これがきっかけで劇団関係のスタッフと縁ができた。
この装置のオペレーターは舞台を見ながら、役者の動きにあわせてパソコンを操作する必要があり、演劇の心得がないとだめなのである。何度かそばについて脇から舞台を見せて貰ったことがある。「オー、カルカッタ」でも使用されたが、この時は随行が。許されなかった。
最近、赤いLEDの安物が登場したという。まあ、5年間、独占的に使われてきたのだから、まがいもの登場も時代のながれだろう。しかし、赤のLEDは視野角が狭く、品がない。人魂みないな蛍光色の表示装置が、三百人劇場を本拠地とする「現代演劇協会」所有の「本物」なのである。
休日だが、工場倉庫まで出かけて予備電源を探す。
3月7日(金)
長野の工場へ出張。
3月8日(土)
会議のあと、午後、岡谷から某特急で新宿へ向かう。
この特急、以前、もう一生乗ることはあるまいと思った列車である。名前が鳥肌が立ってくるほど嫌いなのである。……が、まあ、ほかならぬソリトンのためである。
新宿で発作的ソリトンオフ。
新宿の台南料理屋で、5人の予定が、遅れてきたチャブダイスト・神着Kさんを含めて9人。岡本猫丸、リリア、石川まりり子、フォイル、ぶる、NIS、チャブ、卓、半魚と、なにやらわからんメンバー。
神着K氏が「鳩よ!」のショートショート・コンテスト入選で賞金10万円獲得。飲んではいけない、創作のために投資すべきと意見したら、割りカンで飲もうということになった。なんだか本末転倒である。
ソリトンは美人が多い。
おなじみ「女性しか弟子にしない落語作家」を批判したが、ソリトンも女性しか同人にしないと宣言してしまいそうな気分になる。……しかも、それでハイレベルの作品が揃うところが「落語」とちがうところなのである。
3月上旬
【標準的1日】が続く。
HomePage 自己紹介
作品リスト・クロニカル 書庫の片隅
SF同人誌「SOLITON」