HORI AKIRA JALINET

『マッドサイエンティストの手帳』253

● KOBE JAZZ STREET 2002

 2002年10月12日(土) 13日(日)

10月12日(土)
 神戸へ行く。
 快晴、秋晴れ、絶好のジャズ日和。
 トラディショナル・ジャズ、スイングなら、やっぱり神戸ジャズストリートである。2日間に渡って16会場にジャズが流れている。2日ともウロウロしたいところだが、浮世のしがらみ、つまらん雑用で忙中の閑、1日だけの参加である。
 昼過ぎに神戸ジャズストリートの本部へ。ODJC事務局の口羽さんに挨拶、ファミリー会員で割り引きチケット購入。
 まず、神戸女子大教育センターへ。ここは北村英治の出演。「ライオネル・ハンプトンを偲んで」という企画で、バイブの鍋島直昶さんフューチャー。バリトンの原田忠幸も。体育館に300席以上が満員。やっぱり北村英治は人気があるなあ。……「アバロン」から「ムーングロウ」「ダイナ」などスタンダード中心に、最後は当然「スターダスト」。北村英治も鍋島直昶、小松左京御大とほぼ同い年のはずだが、若くて元気だなあ。
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 引き続き、ニューオリンズ・ラスカルズ登場。
 会場で神戸の藤本さん、名古屋の今高さんといっしょになる。ともにODJCの会員で、ラスカルズ・コンサートでよく会うメンバー。
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 今高英一さんと藤本伸誉さん。年齢的にはやや先輩だが、なんだか友達付き合い。「森山威男」グループ、「滝川雅弘」グループと、ライブ会場ごとに色んなグループが増えてきた感じだ。
 ラスカルズ、こちらも、最後に「ダイナ」……木村陽一と川合純一の掛け合いヴォーカルが絶妙で、スイングとはまったくちがう曲想なのが面白い。
 ソネで食事をしながら「デキシーランド・ハートウォーマーズ」を聴くというおふたりといったん別れて、坂道を急いで神戸バプチスト教会へ移動。
 「野良青年団」の出演である。
 「野良」はいうまでもなく「NoLa」で「ニューオリンズ/ルイジアナ州」の略称。
 ソプラノの北中たけおをリーダーとするベッシェ・スタイル追求パンド。伝統ある早稲田ニューオリンズ出身の若手グループ。4月のニューオリンズジャズ・カーニバルで聴いて以来、気に入りバンドのひとつである。
 が、モダンな感覚もあって「奇妙な果実」なんて聴かせるではないか。教会なので「古き十字架」も。久保敦の力強い音色のトロンボーン、ここでは柔らかく繊細で、技量の幅を感じさせるなあ。
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 このステージのあと、トロンボーンの久保敦さんが大のSFファンというので、楽屋へ行って口羽さんから紹介してもらう。文庫にサインなんてちょっと照れるなあ。
 楽屋に小川理子さんも。そうか、木村陽一トリオも出るのだった。
 教会の前庭に模擬店が出ていて、ここのテーブルで野良青年団諸氏とビール飲みながらしゃべる。北中さん(左端)やピアノのかおり様も。ぼくの隣が久保敦さん。ドラムの高橋さんは平井和正ファンだという。
 全員、仕事を持っての演奏活動。先輩のラスカルズのように、息の長い活動を続けてほしいものだ。年齢からいえば、わが子供といっても不思議でない世代。ウチのボンクラ息子とはえらいちがいだなあ……。
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 マホガーホール・ストンパーズのピンカラ(高居)さんも合流して賑やかになった。会場が満員なので、ニューオリンズ・レッドビーンズ、木村陽一トリオ+エバン・クリストファ(cl)、そして最後にニューオリンズ・ラスカルズと、窓から流れてくるのを聴きながらビール。時々窓のそばまで行って聴く。秋晴れで最高に気分がいい。缶ビール4缶。最後はデザートに「アイスクリーム」……あ、これは野良青年団を含む上記バンド入り乱れてのジャムセッションのことである。
 夕刻、藤本さん今高さんと三ノ宮まで坂道を下る。
 と、何となく懐かしいクラの音色。ストリートで演奏しているのは出番の終わった「春待ちファミリーバンド」の面々であった。  off
 これも聴いてみたかったバンド。路上でも演奏しているのは、まさにジャズストリートに相応しい雰囲気だ。
 CD一枚購入。……「アラビアの歌」を「アラビアの酋長」とセットで演奏していたり、ダイナを正調エノケン節で歌っていたり、すごく面白い。
 これからあちこちでアフターアワー・セッションもある雰囲気。清水万紀夫や鈴木重樹なども来ていて、これが聴けなかったのはちょっと心残りだが、明日の雑事もあってまっすぐ帰阪しなければならぬ。
 秋の夕暮れがちょっと寂しい。


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