『マッドサイエンティストの手帳』844
●マッドサイエンティスト日記(2025年1月前半)
主な事件
・謹賀新年
・穴蔵の日々
2025年 新年のご挨拶
明けましておめでとうございます。
2025年を迎えました。
1月1日、午前7時、北緯34度42分43秒、東経135度39分55秒、ランゲルハンス島沖を漂流中。
大阪の日の出は7時5分。室温18℃、ベランダ7℃、アメダス5.6℃。普通の元旦と申せましょう。
穴蔵からの視界、東側のビルの向こうでは初日の出が拝めるようであります。
*
地上に目をやれば、眼下に市営廃墟。今は静かですが、昨年末から新規参入があって、近所の飼い猫?とノラ猫の縄張り争いが激化。
どうなりますことやら、世界情勢はさっぱり読めません。
本WEB、今年6月には29年目に入る予定です。
そして、スタート時に想定していたわが寿命(80歳)をすでに半年ほど超過しています。
本WEBの本来の目的(自分の創作メモ)は、達成できぬまま終ろうとしています。
今後は生存確認のためだけのページになりそうですが、よろしければ適当におつき合いのほどを。
1月1日(水) 穴蔵
世間9連休の5日目。元日である。
定刻4時に目覚め、普通の日常生活を送る。
終日穴蔵。
昼前に専任料理人がオセチや煮物などを穴蔵に運んできた。
昼だが、横浜にいる長男ファミリーと4人(犬は勘定に入れません)でzoom朝祝いを行う。
*
机の周辺を整理したのはこのため。
らちもない世間話をだらだら。主な話題は横浜のイヌと大阪のネコ。
最後に雑煮を一椀。
大事件がないのは何よりである。
1月2日(木) 穴蔵/初詣
世間9連休の6日目。世間につきあうのも飽きてきたな。
・朝のニュース。
ニューオリンズで群衆にトラックが突入、死傷者40人以上。
現地時間1日午前3時、まだ賑わっているバーボンストリートでのテロらしい。42歳の「イスラム国」男は死亡。
新年最初のニュースがこれとは縁起でもない。
昨夜木村陽一さんの新CDでニューオリンズ・サウンドを楽しんだばかりというのに。
・午後、日差しが暖かそうである。
散歩に出る。
箱根駅伝の往路「山登り」が終わった頃に、専任料理人と豊崎神社へ初詣に。
*
屋台が4軒、いずれも閑散。境内に参詣者は2、30人。3分ほど並んでお詣り。
去年も同じパターンだった気がする。
・夜。普通のメニューで夕食。早寝させていただく。
1月3日(金) 穴蔵
世間9連休の7日目。さすがに退屈。
終日穴蔵。ボケーーーッと過ごす。
眼下の廃墟を眺めていると、トラが雑草の中に逃げ込み、それを追うように、白黒がゆっくりと視界を横切っていった。
*
今年初めて見る。
この3年間、トラ猫が8匹ほど生まれ、(エサやりオバサンのエサで)育った。
この半年ほど、残っているのは、トラ数匹とクロ1匹。これがいがみ合っていた。
そこに年末とつぜん白黒が現れた。野良ではなく、どこかの飼い猫らしい。
この白黒が強い。トラにもクロにも攻撃をしかけて追い払っている……らしいのである。
トラもクロも、この1週間ほど見かけなくなった。ネコ情勢はどう変わるのか、さっぱり読めない。
まして世界情勢など……
早寝……したものの、22時前に目覚めて、NHKEテレ「100分de名著 筒井康隆」を見る。
4氏が気に入りを1冊ずつ挙げ、順番に討論していく方式で、1冊20分くらいか。
関連して他の作品にも言及されるが、これでは少な過ぎ。
そんな中で『虚航船団』を取り上げた大森さんのセンスがいい。
それにしても、こんなに議論に参入したくなる番組はないな。顔は出したくないが、コメント可能なら書いてみたくなる。
特に「夢」の扱いについては異論があるのだが、もう少し考えてみることに……
ということで、悪夢にうなされて一夜。
1月4日(土) 穴蔵/某所
朝だ。晴。
世間9連休の8日目。休みもやっとあと2日まできた。
正直なところ、この8日間、絶不調である。
世間の休みにつき合っているつもりだが、気分が冴えず、アタマがまるで働かない。
刺激的なことが何もない。
予定の寿命を過ぎて無駄飯食ってるのだから、こちらも反省しなければいかんとも思う。
悩んでいてもしかたがない。
Uターンがはじまったところで、こちらもちょっと環境を変えてみることにした。
むろん電波の届く環境だが、重いノートPCを持ち歩く元気はなく、スマホにテザリング機能もない。
スマホでメールもネット接続も可能だが、ちょっとネットを離れるのもいいかも。
ということで、出かけることに。
1月4日〜9日 穴蔵を離れて
ということで、しばらく穴蔵を離れて静養。
ロイヤルホテルを正面に望むなかなかの場所である。
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快適な環境だが、退屈であるなあ。
穴蔵の居心地のよさを再確認した気分だ。
1月9日(木) 穴蔵に戻る
午後某所から帰館。
懐かしの穴蔵。荷物の整理など1時間。あとはマジメに机に向かう。
少しは気力が戻ってきたようである。
たちまち夕刻。
夜はごく普通のメニューを並べてもらってノンアル一杯。
北梅田の夜景を眺めつつ。
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昨夜まで眺めたロイヤルホテルの夜景より、こちらの方がずっとよく思える。
最強の寒波襲来らしく、20時のベランダは4℃(アメダスは1.8℃!)だが、外出しなければ快適である。
ノラたちがどうしているのか、ちょっと気になるが。
明日からまた穴蔵生活をつづけることにしよう。
1月10日(金) 穴蔵
目覚めれば午前7時である。
9時間近く(一度も起きることなく)熟睡したわけで、これは何年ぶりのことだろう。10年ほどなかった気がする。
気分はたいへんよろしい。
7時、室温16℃、ベランダは2℃、アメダスは0.1℃。晴。
今期最強の寒波襲来中……らしいが、エアコン稼働させればすこぶる快適。
やっぱり穴蔵がいいなあ。
気力充実。山積していている用件を処理していく。
日本海側は大雪らしいが、こちらは降る気配なし。
時々、市営廃墟を観察する。
*
白黒が陽当たりのいい場所でノラたちが来ないか見張っている。
年末に現れたこの新参、どこかの飼い猫らしいのだが、強いらしく、ノラたちを威嚇して、多くを追っ払ってしまったらしい。
専任料理人が時々見るトラは1、2匹だけになったという。
しばらく留守にしている間に、情勢はほぼ決まったような。
とつぜん現れて、廃墟全域を自分の領土だと武力で威嚇して手中にしようとしている。
ベランダから隣接地を眺めているだけで世界が見えてくる。
1月11日(土) 穴蔵
9連休が終わったばかりなのに、早くも3連休。本日その初日。
終日穴蔵にこもる。
気力充実、まだ残っている雑件を片づけていく。
相棒の某くんが播州龍野往復してくれることになり助かる。
時々市営廃墟を眺める。
11時頃にトラが1匹、陽だまりで休憩している。
*
だいぶ大きくなったように見える。
が……11時半頃に茂みの中へささっと移動してしまった。
するとトランプ白黒が現れ、周囲を睥睨しつつ歩み去った。
専任料理人のいうには、洗濯ものを干している時によく見る光景らしい。
体格では互角に思えるのだが……
1月12日(日) 穴蔵
3連休の2日目。
生活パターンが「普通」に戻り、午前4時に目覚め、以前からの朝モードとなる。
第2日曜なので、朝食時にMBS「らくごのお時間」を見る。
桂慶枝「せんたく」……初めて見るが、三枝の弟子らしい。人情噺のような新作で、師匠よりうまいようだが、まあこんなものだろう。
あとはマジメに机に向かう。
処理スピードは少し落ちてきた。だんだん元通りになるのだろう。
終日穴蔵。
ちょっと散歩もしたいが、人出が多そうだし、休み明けまで待つか。
本日、眼下の廃墟にネコは現れず。夕刻、東の空に満月……と思ったら、月令12.2らしい。
*
普通の夕食後、BSで『柳生一族の陰謀』を見る。40数年ぶり。やはり成田三樹夫がいい。
朝落語、昼雑務、夜チャンバラ。健康なパターンというべきか。
1月13日(月) 穴蔵
やっと3連休3日目。
終日穴蔵。
外は(寒いかもしれないが)好天である。近所を散歩したいが、あと1日待つことにする。
Youtubeに毛馬閘門周辺のライブカメラを発見する。
昨年末から配信されているらしい。
*
右岸(柴島側)からの映像で、淀川通のマンション・ベランダのカメラらしい。
淀川大堰閘門の工事の進捗状況が確認できるのはありがたい。
桜の頃に表敬訪問することにしよう。
1月14日(火) 穴蔵
晴。連休は明けたものの、出歩く気力がなくなった。
終日穴蔵。
机に向かい、時々市営廃墟を眺めつつ過ごす。
午後、昨年末からとぎれていた本の整理を再開……例によって、あれこれ拾い読みとなる。
穴蔵の本の中で、重い本の重量が気になる。
いちばん重いのは『マグローヒル科学技術用語大辞典』だろう。
自宅の体重計で測ると3.6sであった。
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この辞典、背後の本棚の下段にあって、椅子を半回転させれば取り出せるのだが、近年、これが重くて苦痛になってきた。年に1度も使ってないだろう。
そこへ、医者から「無理して重いものを持ち上げるな」といわれている(これは壜ビールのケースくらいを想定してと思うが)。
3.6キロを持ち上げるのは、直ちに体には響かないだろうが。
1985年版だから40年使用。古びてはいないが、載ってない用語も増えたはず。
ネットで見たら書籍は9000円くらいだが、CD-ROM版は7万円? 皆さん似た事情か。
廃棄はしないが……遺族が困るだろうな。
悩むこと多し。
1月15日(水) 穴蔵
定刻4時に目覚め、普通の生活パターン。
終日穴蔵で過ごす。
朝。韓国、捜査本部が大統領拘束令状の執行開始。捜査員1000名?が大統領公邸敷地に突入というニュース。
中継はなし。断続的にテレビをチェックしていたら、昼前に、物理的衝突なく身柄拘束のニュース。
こんなものか。
緊張が緩んで、午後はコタツで何もせず、ボケーーーーッと過ごす。
健康にはこれがいちばん。
夜。芥川賞と直木賞の発表。
直木賞受賞作は読んでないので何ともいえないが、期待していた候補者がいたのでちょっと残念。
ここ数年、このパターンが続いてる気がする。
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