『マッドサイエンティストの手帳』757

●マッドサイエンティスト日記(2021年6月後半)


主な事件
 ・神戸新聞文化センター(18日)
 ・創サポ講義オンライン(19日)

6月16日(水) 穴蔵
 雨。終日穴蔵にあり。資料を読む。
 だんだん晩年のおっさん荷風散人のモノマネになってきたなあ。
 「正午大黒屋。」の1行連続まで、あと4年である。

6月17日(木) 穴蔵/ウロウロ
 午前、穴蔵にあり。
 午後、梅田の人通りの少ない道を選んで西梅田の某院まであるく。
 3ヶ月ぶりの検査。特に異状なし。
 帰路、久しぶりに2期地区の開発状況を見物する。
  *
 南側はクレーンの林立が凄いね。工事ではなく「置き場」なのか。
 大阪駅の西口(新駅との連絡口)はまだ古い建物の解体中。
 だんだん面白くなくなってくるなあ。
 廃墟のイメージが薄れていくからだろう。

6月18日(金) 神戸新聞文化センター
 午前中、資料の再チェック。
 昼前に出て、阪急で三宮へ向かう。
 3ヶ月ぶり(前回は3月19日)である。
 阪急三宮駅が完成している。人通りはほとんどなし。
  *
 そういえば4月に完成したが、同時に非常事態宣言が出たため、隣接するフードコート?が「開業日に閉店」というニュースを見たなあ。
 見物してみたいが……後日とするか。
 午後は神戸新聞文化センターの講座。
 エッセイと短編、計10編をもとに行う。
 それぞれ面白く、特に1編「ネム音楽院」第1期生(1970年)の体験を書かれたTさんのエッセイには驚いた。
 この頃、ネムジャズイン(オールナイト・コンサート)に毎年行ったものである。初代山下洋輔トリオが毎回出演していた。
 特に1972年は台風直撃、野外ステージで山下さんの演奏中に土砂降りになったからピアノの調律がおかしくなり……次の菊池雅章が演奏拒否、こちらは雨の中で1時間ほど待たされた。
 あとのチック・コリアや、明け方に雨がやみ、霧が流れる中でナベサダが「カーニバルの朝」を吹いたのも懐かしい。
 あの合歓の郷で1年間の「合宿」授業。ネム音楽院1期生の同期意識が強いはずである。
 寄り道せず帰館。
 秋には神戸もウロウロできるだろう。
 夕刻のニュース。
 カラオケパブオーナー嬢殺人、西宮の会社員・宮本浩志(56)を逮捕。
 56のおっさんだったのか。早く顔が見たい。

6月19日(土) 創サポ講義(オンライン)
 雨である。終日穴蔵。落ち着いてよろしい。
 遠方に住むボンクラ息子孝行息子から、某祝いのプレゼントが届く。
 特別な記念が幾つか重なり、ありがたいことであるが……父の享年でもある。
 米朝師匠が昔から何度も「55歳」を口にされていたのを思い出す(その後は「税金が高い」が口癖になったそうだが……かくありたいもの)。
 夕刻から創作サポートセンターの講義。
 本日もオンライン開催。
 短篇3、長編1を題材に。
・冴えないおっさん、カラスに狙われている子猫を助けて飼いはじめたら、自分にも家族にも幸運が舞い込む。ちょっといいメルヘン。猫の描写が秀逸。
・博多沖に突き出た半島にある、海に面したマンションで二年間ほどの、セミリタイア女性の滞在記。実在の場所で、これは国内の大都市では理想の立地だろう。本格的な小説にするなら映画「旅情」のパターンもありではといったら「それもちょっと考えた」とのこと。
・大阪の「長い商店街」が実は龍で、それが目覚めて動き始める。胴体部分の商店主は張り切り、尻尾にあたる店主が不平をもらすなど、ギャグ密度も高い。これは一番好みの設定で、もうひと工夫で大阪SFの傑作になるのではないか。
・日本の古典をSFに置き換える長編。神話をいかに現実に置き換えるかがミソ。作者はさまざまなアイデアを繰り出す。見事に決まってるのもあり、ちょっと苦しい理屈づけもあり。力作であることは間違いない。わがコメントは、ここにもクラークの第3法則は生きるのではないか。十分に発達した科学技術は神話と見分けがつかない。

6月20日(日) 穴蔵
 晴。夏日というが、穴蔵にいる限り快適な日である。
 雑事色々。ネット上の某サイトでアカウントを追加しようとするが、うまくいかず、元のサイトの動作までおかしくなってきた。
 近年、この種のことがだんだん苦手になってきた。年齢のせいである。
 午後、ちょっと散歩に出る。
 ジュンクドーへ行く途中、麦と兵隊……じゃなかった、麦と麺助というラーメン屋に50人以上の行列。
 午後2時過ぎ。新御堂に沿ってずらーーーっと並んでいる。
  *
 本日で緊急事態宣言解除、明日からマンボウに切り替わるのだが、気分はもうすべて解禁らしい。
 この分だと茶屋町あたりも人出が多そうな。
 豊崎南公園で引き返し、穴蔵に戻る。
 本日2,000歩ほど。

(つづく)


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