『マッドサイエンティストの手帳』652

●マッドサイエンティスト日記(2017年4月前半)


主な事件
 ・ラスカルズ@ニューサン(1日)
 ・播州龍野いたりきたり
 ・石花樂会@浜屋敷(8日)
 ・ラスカルズ@ニューサン(15日)


4月1日(土) ラスカルズ@ニューサン
 薄曇りが午後には快晴となった。
 終日穴蔵にてボケーーーーッと過ごす。
 夜、久しぶりにニューサンへ。
 ラスカルズの出演日、2ステから聴く。
 木村さん(ds)復帰、元気にヴォーカルも。
  *
 ゲストに池本徳和さん(tp)と加藤平祐さん(cl)。2clなど色々なスタイルの演奏あり。
 3stではMITCH(tp)が登場して吹きまくった。
 ラストは5管並んで「bye&bye」でにぎやかに終わる。
 たまには夜遊びもするものだ。

4月2日(日) 穴蔵/ウロウロ
 深夜に就眠、午前7時まで寝てしまった。
 朝食後、また朝寝。
 昼前、天満ぷららまで買い物に行く。
 快晴だが暖とはいえず、桜はまだほとんど咲いてない。
 昼は七福神(カレーの方)でレディスセツトと生(1杯目100円)を食す。
 中崎町商店街を抜けて帰る。
 と、先日リニューアル中だった黒崎水産・あっ韓が、新規オープンしている。
 なんと「お魚と生パスタのお店」という名のお店である。
  *
 このセンス、歌やんやないけど「笑ろてしまいますな」。
 食べずにけなしてはいかんのだが、海鮮居酒屋が(経営変わらずに)生パスタに変身というのはいただけない。
 「あっ韓」というのもへんな店名だったが、こんどの店名のセンスもなあ。(芸能人が自分の仕事を「お仕事」というのはおかしいが、「お店」という店名も恥ずかしい。)
 由緒ある青空書房のあとに入るのだから、なんとかおれ好みの店になってくれよ。
 ということで、夜は専属料理人に、空豆、ヅケと山芋の小鉢、鶏唐揚げ、サラダなど並べてもらってビール。
 春パスタで安ワインを少しばかり。
 パスタは自宅に限る。

4月3日(月) 大阪←→播州龍野
 早朝の電車で播州龍野へ移動する。
 9時前に本竜野到着。タイムマシン関係その他、雑件色々。
 昼、桜の開花はまだ(それでも昨日、武者行列をやったらしい)なので、室津へ行ってみる。
 道の駅〜室津へ。ああ播磨灘。
  *
 室津の路地を30分ほどうろうろ。昔の女郎屋らしきあたりを歩くが、ここがそうですか?とは訊ねにくい。
 すこし西に走り「海宝」でカキフライ定食。
 道の駅含めて、岩屋〜相生間の海沿いの店、どことも値段のわりに、それほどでもないなあ。
 午後に戻る。
 相棒の某くんが到着したので、打ち合わせの後、夕刻の電車で帰阪する。

4月4日(火) 穴蔵
 晴れて暖。テレビでは初夏の陽気みたいなことをいってたが、穴蔵にじっとしてれば普通。
 暖房なしで普通に過ごせるだけのことなり。
 外出が税金払いにコンビニ往復だけとは情けない。
 たちまち夕刻。専属料理人に、あんかけ豆腐、筑前煮、オムレツ、春野菜色々のサラダなど並べてもらって晩酌。
 DVDで枝雀師匠の「千両みかん」(名演集3)を見て、早寝することにする。
 無為に過ごした1日が終わる。
 春はタドコロ、アタマ白くなりゆき、ボケーーーーッと過ごすのもをかし。

4月5日(水) 穴蔵/ウロウロ
 朝。豊崎西公園の桜は三分咲きである。
 10時過ぎに所用あって出かける。
 金融機関その他回り、天保山方面へでも行くかと大阪駅のバスターミナルへ行ったら、酉島車庫前行きが停まっていたので、発作的にそちらに乗る。
 おれの場合、市バスはどれに乗っても50円だから、無目的に乗っていいのである。
 伝法経由酉島行きという「魔界行き」路線、おれも乗るのははじめてである。
 乗客2名。グラフロ回り、海老江、野田阪神、西九条経由で酉島車庫前まで40分ほど。意外にスムースに走る。
 南の方へ歩く。
 正蓮寺川の埋立地の景観がすばらしい。
  *
 スラッジセンター方面からの淀川左岸線が酉島で地下に潜り込む。この先、伝法で豊崎(ウチの近所)へ延伸される地下走路とつながるはずだが、どんな風に接続されるのか、よくわからん。
 10年先、この一帯がどう変わるのか、楽しみではあるが、この目で見られるのか、自信なし。
 住友電工の横を抜けて、島屋へ。
 この一帯、ともかく平坦で広い。
 島屋バス停の近くで、某氏から教えていただいた、「肉食酒場はらぺこピエトリン」を発見。
  *
 ローストビーフ丼定食をいただく。
 うーん、たいしたものである。
 並で十分満足。総重量1キロのメガ肉丼があって「挑戦者」を募っているのが恐ろしい。
 次にSF大会が大阪であるときには、酉島車庫前行きバス〜下水道科学館〜伝法水門〜正蓮寺川埋立地〜メガ肉丼〜スラッジセンターという「泥SF世界巡り」のオプショナルツアーを企画してはどうだろうか。
 午後2時過ぎに帰館。
 公園の桜は五分咲きになっている。

4月6日(木) 穴蔵
 春はタドコロ、曇天にしてアタマの中も曇り空、ただボケーーーーッと過ごす、いと悲し。
 ゴミ出しついでに豊崎西公園に行くと、10数本ある桜のうち、公衆便所横の立派な1本(南西角)だけが満開である。
 毎年、この木だけが3日ほど早く開花する。
  *
 あとは7分咲き。大川沿いも同様であろう。
 天気予報では午後から雨で、しばらく雨天という。
 今年の花見は流れそうである(花見会があるが、これは桜のない場所での宴会)。
 とはいえ、昼前には、便所近くに席とりのシートが何枚か。
 花ぞ雲動き出でたる中津衆

4月7日(金) 穴蔵/ウロウロ
 春はタドコロ……は、もうやめとこ。
 ほんまにタドコロになると、残りの人生、まったく無為にすごしてしまうからなあ。
 曇天、小雨が断続的に降る。
 トランプが習との晩餐直後にシリアへ巡航ミサイルぶちこんだり、京唄子の訃報があったり、妙な組み合わせのニュース錯綜。
 驚きもせず、粛々と雑事を片づける。
 午後、散歩を兼ねて梅田まで。
 阪急百貨店7階の画廊で久保修展を見る。「商家」が素晴らしい。一枚の商家の切り絵に四季が描かれているのである。
 プラザの小松左京事務所にはスペインを描いた(というのかな、切り張りしたというのか)大作が飾ってあったが、今どこにあるのだろう。
 小雨のなか帰館。
 夜は、イカ刺身、厚揚げといんげんの煮たの、焼売、蕪の明太子サラダなど、あまり脈絡のないメニューでビール、湯割り。
 早寝するのである。
 タドコロよりは有意義な一日であった。比較対象が低すぎるか。

4月8日(土) 石花樂会@浜屋敷
 曇天にして暖。小雨断続的に降る。
 昼前に出て、阪急で相川へ。歩道橋を渡り、吹田の浜屋敷へ。
 春の恒例行事、石花樂会(石毛直道先生を囲んでの花見会)である。
 小雨なので座敷宴会だが、数本ある桜はなかなか。
  *  *
 しかし、高齢化してきたなあ。去年参加、今年来はらん方ちらほら。嗚呼。
 米朝事務所の前・田中会長、小佐田はん夫妻、むさしくん、おれも含めて、頭髪の衰退、見る影もなし。嗚呼。
 しかし、春団治襲名事件など、おもしろい話はいろいろ聞く。やっぱり面白いなあ。
 年に一度の楽しみ。
 なんとか来年も参加したいものである。

4月9日(日) 穴蔵/花見
 朝までの小雨やみ曇天、昼前には薄日。
 天気予報では、花見するなら本日の午後だけらしい。
 昼前に散歩にでる。専属料理人は風邪気味というので独歩。
 淀川堤をぶらぶら歩いて毛馬閘門まで。毎年、花見はここに決めている。
  *  *
 桜は例年ほど鮮やかならず。曇天のせいであろう。
 毛馬閘門を渡り、大川沿いを都島橋まで南下。
 シート敷いて宴会のグループ多し。
 花ぞ雲浮かれ出でたるキタの衆
 天六まで歩き、某酒蔵にて湯豆腐でちょっと一杯、天六うどんで「下品なくらいにダシが濃い」きつねを食して帰館する。11,752歩となった。
 たちまち夕刻となる。
 鱈のホイル蒸し、春キャベツのなんたら、トマトのかんたら、その他を並べてもらって、中本酒店推奨の格安バカうまワインを少しばかり。
 米朝師匠のDVDを見て、早寝するのである。

4月10日(月) 穴蔵
 陰。朝自宅。正午自宅。夜自宅に飯す。本日は同年の荷風調なり。

4月11日(火) 穴蔵/ウロウロ
 午前5時に覚醒。雨である。6時過ぎ、急に風が強くなった。花散らしの雨である。
 花發多風雨 人生足別離
 火災のニュースを知る。
 昨日未明(正確には4月10日午前1時半から朝まで)近所で火事があったのだ。知らなかった。専属料理人もサイレンなど気づかなかったという。
 茶屋町の靴屋「Step」が全焼したらしい。
 知ってれば昨日の朝、野次馬として駆けつけてたのによ。荷風のおっさんもそうしたはず。
 1日遅れだが、昼前、風雨強いなか見物に行く。
  *
 おお見事なもの。隙間から見るに、黒こげのスニーカーなどゴロゴロ。調査のため、片づけはまだらしい。
 焼け残り品の安売りはあるまい(昔、夜店でよくやってたけどね。ノコギリとか)。
 この店ではウォーキングシューズ(ロックポート)を継続的に購入していたのである。たぶん保険もおりるだろうから、がっばって復活してほしい。
 ジュンクドー、チケットショップ、郵便局など回って帰館。
 午後はややこしいメール錯綜。
 明日は播州龍野行きとなる。

4月12日(水) 大阪→播州龍野
 早朝の電車で播州龍野へ移動する。
 午前9時前に到着。
 雑事を処理。固定資産税関係もあって鬱陶しいことである。
 昼前に相棒の某くん到着。タイムマシン関係の打合せも行う。
 龍野は桜が満開である。今年は開花が遅く、4月1日(蕾状態)に武者行列をやったというから間の抜けた話だ。
 せっかくなので、午後、花見に行く。
 姫新線で1駅ほど姫路方向へ行ったあたり。クルマで10分ほど。姫路市西端で、川を挟んだ桜並木が隠れ名所なのである。
  *  *
 姫新線キハ122系が小さい鉄橋を通過するのを撮影する。
 ついでに図書館に寄り、郷土資料を2時間ほど調べる。昭和初期の「色街事情」調査だが、加藤政洋氏の引用された以上のものは発見できず。もう少し時間をかける必要がありそうだ。
 たちまち夕刻となる。
 花冷えのはや暮れにける城下町
 久しぶりに播州龍野泊。
 さあ、大阪から持ってきた食材を温めて独酌開始である。

4月13日(木) 播州龍野→姫路→大阪
 播州龍野にて目覚める。あまり眠れず。昨日花粉にさらされたせいらしい。
 午前中、実家とタイムマシン格納庫にて粛々と雑事を進める。
 新規の案件があり、ありがたいことだが、おれも相棒の某くんも高齢化していて、たとえば中国奥地へ出向かねばならぬとなると、迷うわなあ。いまさら後継者を育てるのも面倒だし。
 難しい問題。あと3年ほどの間には解決せねばならぬ。
 悩んでいてもしかたなし、昼で仕事は切り上げ、姫路へ出る。
 桜満開の姫路城を見物に行く。人出多し。
  *
 定番スポットからもっとも通俗的アングル(絵はがき的とも申せましょう)で撮る。
 こういう日は年に1、2日しかないのである。
 ぶらぶら歩いて小溝筋のおなじみ灘菊へ。ちょっと遅めのランチ。
 「オトーチャン、いっつものやな」「そや」
 ということで日替わり定食(本日のメインは鰺刺身)で水分も補給。
 午後の新快速で帰阪する。

4月14日(金) 穴蔵
 快晴。桧花粉濃密、薫風とはいいがたく、終日玻璃戸を閉ざし穴蔵にこもる。
 朝自宅、正午自宅、夜自宅に飯す。断腸亭的一日。
 開戦前夜なりや。

4月15日(土) ラスカルズ@ニューサン
 終日穴蔵。今にも「開戦」かと緊張して過ごす。
 金三胖がパレードに登場。午前中はややこしいことないようだから、まあ、本日の開戦はなそさうな。
 夕刻、歩いて梅田へ。
 久しぶりに来阪の兄と合流、ニューサンへ向かう。
 むろんラスカルズが聴きたいということである(兄は5、6年ぶりかな)。
 19:30からラストまで、3ステージを聴く。
  *
 本日は、福田さん(tb)がダウンとかで竹中さんが助っ人(最近はヘルパーというらしい)、他にレッドビーンズやストンパーズからも。MITCHも登場。明日の島之内コンサートのゲスト、北海道の板谷大さん(p)も参加して、にぎやかなステージとなった。
 本日は復活徹夜祭ということで、賛美歌も色々。
 ちと飲み過ぎてしまった。


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