『マッドサイエンティストの手帳』529
●マッドサイエンティスト日記(2012年6月前半)
主な事件
・大阪←→播州龍野いたりきたり
・穴蔵の日々
・小沢一郎離縁状(14日)
6月1日(金) 播州龍野→大阪
6月の朝である。
朝食:トースト、チーズ、トマト、ティ、リンゴという播州龍野の定番朝食。
さわやかな気分で生ゴミを指定場所に持っていく。
雑事色々。
昨日の作業で床下から出た「廃材」が大量にあって、N産業さんに処理を依頼、昼前にささっと片づけてくれた。
昼食:「得々」でぶっかけうどん。
雑事少し。
午後の電車で移動、夕刻帰宅。
夕食:(専属料理人が並べた)もずくシラスの酢の小鉢、焼き茄子、キンメ煮付、ビール、明太子パスタでワイン少し、イチゴ2粒。
DVDで米朝師匠「影清」「鯉船」を見る。
しんみりするなあ。
疲れたから早寝する。
6月2日(土) 穴蔵/ウロウロ
定刻午前4時に起床。
お、関テレが珍しく「天カメ映像」を放映中である。
なんだか懐かしい眺めである。
*
西方向……淀川の東海道線橋梁と国道2号線のような。彼方は神戸方面。
そうか、懐かしいと思ったのは、ホテルプラザ22階の小松左京事務所からの眺めがこうだったからだ。
では、このタワーマンションはどこなのか?
穴蔵にて少しは仕事。
「天カメ映像」が気になって、午後、散歩を兼ねて調査に出かける。
関テレの「天カメ」は阪急グランドビルの屋上にある。
*
天カメの方向を確認しようと、阪急グランドビルへ行ってみると、30〜32階はリニューアル中。
7月12日まではエレベーター停止で、展望階へは行けない。
しかたなく、大阪駅のステーションシティ上層階へ行く。
朝の映像は、朝日放送跡地のタワーマンションとウェスティンホテルの間を望遠で映したものであった。
わざわざ確認にくるほどのことでもないのだが。
ヨドバシ〜紀伊國屋書店〜丸善&ジュンクドーを回って帰館。
夜は粗食(健康食とも申せましょう)でビール、焼酎ロックを少し。
DVDで米朝師匠「三枚起請」「持参金」を見る。
女郎買いの噺はともかく、「持参金」はフェミ系が聴くと抗議がきそうな。男のおれが聴いても無茶苦茶でござりまするがな、だものなあ。まあ、昔はこんなことがざらにあったのだろう。
寝る。
6月3日(日) 穴蔵/my home town
先日、7月21日の「小松左京ナイト」の発表があったのだった。
7月16日のブリーゼに引き続いての師匠1周忌イベント。福江純教授や樋口監督らと出演予定。プラネタリウムを使って「小松宇宙」を見ようという企画である。
ということで、本日は休日。
穴蔵にてボケーーーーッと過ごす。
運動不足なので、午後、散歩にでる。
東南コース。中崎町を抜けて扇町公園へ。
「メビック扇町」で開催中の「my home town わたしのマチオモイ帖」展を見る。
東日本大震災の後に生まれた運動で、自分の住む町、ふるさと、思い出の町などを小冊子や映像で紹介するもの。
全国から300人を超えるクリエーターが参加している。その小冊子の展覧会。手にとって読めるのがいい。
地元「中崎帖」の表紙は青空書房の坂本さんである。
「龍野帖」(クボタトモユキさん)もあって、播州龍野の古い町並みが紹介されている。
これは素直に、いい試みであり立派な運動だと思う。おれが播州龍野を紹介する場合、居座りブルーシートとかゴミ屋敷とか、わが「汚物趣味」が出てしまうのだが、これとて、古い文化や日々の穏やかな営みがあってこその面白さなのである。
ハートウォーミングな展覧会だ。
ということで、夜は粗食…でもないか、枝豆、ヤッコ、ミンチカツ、サラダなどで、ビール、「むぎひとあじ」水割り。
DVDで米朝師匠「饅頭こわい」「稲荷車」を見る。よろしいなあ。
で、DVDをテレビに切り替えたら、ニュースで菊池直子の身柄確保という。
「走る爆弾娘」が捕まったのか!
しばらくニュースを見るが、詳しくは明日だな。
そろそろ就眠。
6月4日(月) 穴蔵
早朝のニュースで「走る爆弾娘」逮捕のニュースを見る。
潜伏していた住居が「倉庫」の一部というが、こりゃ廃屋だな。
先日解体したわが「別荘」の方がよほど快適に見えるほど。
こんな場所に住んでいること自体ことが「怪しい」から、2年も「潜伏」できたのが驚きだ。
菊池直子は櫻井千鶴子の名で介護関係の仕事をしていたという。これは恐ろしいね。
話はちょっとずれるが……世間はもう忘れているかもしれんが、おれは忘れておらんぞ。
改めていう。「中村伸一を忘れるな」と。
同姓同名が多いと思うが、和歌山で老女を絞め殺して通帳を奪ったケアマネの中村伸一である。
この事件以来、おれには、介護関係の人間が殺人予備軍に思えてしかたがないのである。
このことは8年前に書いている通りで、今も気持ちは変わらない。
実際、この時から6年間、介護制度はほとんど利用することなく(実家に手すりを付ける工事費の補助・約6万円を受けたことがあるだけ)、介護関係の人間は実家に一歩も入れることなく、老母の世話をしてきた。
おれは「介護制度をすべて廃して、税金は上げるな」という立場である。
介護の世界には殺人予備軍に加えて殺人容疑者まで参入してくるのかよ……と、これが暴論であることは承知。マジメな看護関係の方は気を悪くされるだろうが、すべて中村伸一が悪いんだからね。それほどヤツの犯罪は影響が大きいのである。
と、つまらんこと考えていたら気が滅入ってきた。
終日穴蔵。
生産的なことは何もできないまま夕刻となる。
散歩に出るのも面倒になる。いかんなあ。
ということで、夜は粗食(健康食とも申せましょう)にてビール、「むぎひとあじ」ロック。
DVDで米朝師匠「親子茶屋」「つる」を見る。よろしいなあ。
「親子茶屋」はなぜか息子が小米朝(現・米團治)に見えてくるから面白い。「つる」も絶品。
気分回復。落ち込んだ時は落語に限るなあ。
落語聴いてから飛び降り自殺したなんて話、聞いたことがないもの。
ということで、安眠。
6月5日(火) 穴蔵/ウロウロ
穴蔵にてダラダラと雑事の処理。
このところ、アタマがまるっきり働かない。
一時的なのか、ボケ状態に入りつつあるのか、よくわからん。たぶん後者であろう。
午後、心斎橋へ。
四ツ橋に移転したシオタデザインオフィスへ行く。
かんべむさし氏と合流、1時間ほど打合せ。
あと、日本橋の部品屋へ行き、ついでに「J.J.」など回るが、特に収穫はなし。
ということで、夜は粗食……でもないか、色々並べてビール。トマトとしらすのピザでワインを少し。
DVDで米朝師匠「植木屋娘」「軽業」を見る。よろしいなあ。
おっ、龍野乃刻予約開始だ。
届くのは11月だが、これを予約しておくと、秋の湯豆腐が楽しみで、とりあえずそれまでは生きていようという気分になるのである。
早寝。
6月6日(水) 穴蔵/キャンドルナイト
定刻4時に起きる。
早朝のニュースで高橋克己……じゃなかった、高橋克也の捜査報道を見る。
「包囲網が狭まっている」というが、300万円ほど引き出して消えたというから、もう川崎にはいないだろう。
「今のご面相」が公開されたから、どこかで通報されて捕まることになるのだろうが、さてどこか。
おれは関西方面と予想する。とくに根拠はないが、行動などがなぜか平田信と逆パターン(閉じこもりと就職、女といっしょか別れたか、貧困か金持ってたか、痩せたか太ったか、など)と思えるので、高橋は東から西へ移動することになろう。
不謹慎ながら、逃亡劇は面白い。市橋達也には興奮したし、広島の脱獄犯・李国林にも血が騒いだ。
あとは「おい小池」の小池俊一。さらに古くは、赤軍派の梅内恒夫はどうしているのだろう。
それにしても、最近の逃亡劇が吉村昭氏の作品ほど面白くないのはなぜだろう。ひとつは監視カメラが増えすぎて、捜査にドラマ性がなくなったことだろうな。犯罪の社会的なスケールとは別のようである。
9時頃から晴れてきた。
金星の太陽面通過が見えるはずだが、日食眼鏡がないから、あきらめる他ない。
終日穴蔵。
ウジウジと雑事の処理。
夜、粗食(健康食とも申せましょう)で軽くビールの後、散歩をかねて茶屋町へ。
「1000000人のキャンドルナイト」を見る。
* *
好天でなによりであった。
早めの夕涼み気分で茶屋町をウロウロ。高橋克也が紛れ込んでないか探したが、見当たらなかった。
帰館。
DVDで米朝師匠「風の神送り」「どうらんの幸助」を見る。よろしいなあ。
6月7日(木) 穴蔵/ウロウロ
定刻午前4時に起きる。
レイ・ブラッドベリの訃報。
この場合「巨星墜つ」という表現は当てはまらない。SFの一面を創造した大作家が静かに旅立った感じだ。
日本SFの創生期(60年代はじめ)……S派かF派かという、今となっては何の意味もない議論があった。
S(サイエンス)派……代表格はクラーク、アシモフ
F(ファンタジー)派……代表格はブラッドベリ
という区分けである。おれはS派であったかな(これは、こういう方向ならおれも何か書けるかもしれないいう感覚である。好き嫌いとは別と思う)。
別に相互に否定し合うわけではなく、むろん、おれはブラッドベリの作品は大好きであった。SFマガジンで読んだ「七年に一度の夏」、それより先に読んだ元々社の『火星人記録』……ともかく、いずれもSFの本質であった。
S派かF派かなんて、今にして思えば、物事を単純な二項対立でしか理解できない幼稚な立論だったのだなあ。
おれの不満をひとついえば、(クラークもそうだけど)ブラッドベリは格調が高くて、ラインスターやハミルトンに見られる、ある種の「いかがわしさ」がなかった点だろう。そして、この「いかがわしさ」こそがSFの魅力の本質と思う。
この点で、おれはクラークよりもラインスターが好きなのである。このことは、書き出すと長くなるのでここまで。
朝になった。
近所の医院で定期検診。まあ正常であった。
あとは穴蔵にて雑事。
午後、市内ウロウロ。
日本橋へ行ったついでに、久しぶりに黒門市場に寄る。
いつに変わらぬその陽気なこと。
「丹波」で「きさらぎ漬け」……野菜が少ない季節で、白菜・大根・キュウリを。
近くの店で立派な辛子明太子が4腹1000円、これも購入。
ということで、夜は粗食(健康食とも申せましょう)に加えて、きさらぎ漬けで冷酒をチビチビ。
山下洋輔NYトリオを聴きつつ。たまらんなあ。
あと、穴蔵に戻る。
DVDで米朝師匠「千両みかん」「鹿政談」……重要演目2席、たまらんなあ。
寝る。
6月8日(金) 穴蔵/入梅
午前5時過ぎ、晴れているが、ニュースでは近畿も梅雨入りの模様と伝える。
(気象庁は責任逃れで「宣言」しなくなってるからね)
ほんまかいなと思ってたら、午前9時に曇天、正午には小雨となった。
どうやら入梅。
オウムの逃亡犯・高橋克也の動画が報道されていて、グレイの半袖シャツで逃亡中らしい。
案外スリムで、おれと体型はそう変わらんのではないか。帽子をかぶれば区別つかないかも。
出かける用事があり、同じ格好で梅田の雑踏を歩いてみたくなる。が、グレイのシャツの持ち合わせなし。あまり露骨に真似ると捜査攪乱とかになるのかな。
おれは高橋克也の逃亡を支援する気は毛頭ないのだが、市井のチェック機能がどの程度か、実験はしてみたいなあ。
しかたなく、普通の衣服で、午後外出。
*
繁華街の片隅でアジサイが梅雨に濡れていた。
泣かせるぜ。
新阪急ホテルの地下で「フロンティア3000」の会合。
7/16ブリーゼの小松左京1周忌イベントの打合せも少し。
夕刻帰館。
粗食(健康食とも申せましょう)にてビール、「むぎひとあじ」を酎ハイで2グラス。
あと、DVDで米朝師匠「七度狐」「軒づけ」を見る。こういう賑やかなのがまた絶品なり。
6月9日(土) 穴蔵/西梅田/逃げろ克也!
定刻午前4時に起きる。
早朝のニュース……高橋克也、いまだ逃亡中。がんばるなあ。
克也が買ったキャリーバッグが公開されている。現在これを引いていたら目立つだろうが、テレビは見ているのかなあ。
もっとも、市橋達也の場合、文字通り「ハダシで逃げ出し」て金もそんなに持ってない。それでもサンダルを拾い放置自転車を使い、青森まで行ってから大阪、さらに四国でお遍路、鹿児島まで行って、さらに沖縄まで……なんだかぶんきちくんが歩いたコースと重なるなあ……逃げ延びた。
高橋克也は、市橋にくらべれば、着替えはあるし、逃走資金は潤沢だし、アタマもこちらの方が良さそうだし、相当逃げそうだなあ。
昼過ぎに、某会議に出る必要があって、うめきたを西へ抜けて、大阪梅田ビジネスセンターまで歩く。
阪神高速がどてっ腹を貫通しているビルで、福島に近い。来るのははじめて。
と、前の路上で、眉村卓さんとばったり。
*
眉村さんは福島から毎日文化センターへ向かわれる途中であった。
5分ほど立ち話。お元気そうで何よりである。
会議2時間半ほど。
帰路は大阪駅を抜けてヨドバシへ。
梅雨空から晴れ間ものぞく。
ヨドバシの東北の出入り口付近にゲーム機を操作する人の群れ。
土日に時々見かける光景である。どうやら「すれちがい通信」(どんな通信なのかよく知らないが)のスポットらしい。駐車場まで人がはみ出して、ガーやんがしきりに注意している。
親子連れとか、けっこうハゲたおっさんもいる。
SF大会も、昔はこんな風に見られたんだろうな。
ここから北へ信号を渡ると場外馬券場で、人種が一変。汚れの目立たぬグレー調のシャツを着た、高橋克也みたいな風体のばっかり。
人がみな克也に見えて梅雨晴間
ということで、夜は粗食(健康食とも申せましょう)にてビール。あと、先日黒門で買った明太子で冷酒。バカウマ。
夜のニュースで高橋克也のモンタージュ(社員証言バージョン)が流れたが、これまた今までの顔と似ても似つかない。
克也の顔が変化しているのか、警察がドジなのか、わからんなあ。いや、ケーサツがドジと思う。こんなに色々な似顔を連発してどうすんのよ。
おれは克也の逃亡を支援する気は毛頭ない。懸賞金ほしさで梅田の雑踏を監視している立場としては、ケーサツ情報に不信感を抱かざるを得ないのである。
ちなみに(ここだけの話だけど)克也の監視カメラ映像を見て、専属料理人は「円城塔さんに似ている」という。
そういわれれば(おれは本人を知ってるが/専属料理人はテレビでしか知らない)似てないことはない。
不思議な男だなあ、高橋克也は。
ま、それはともかく、DVDで米朝師匠「ふたなり」「狸の賽」を見て寝る。
6月10日(日) 穴蔵
終日穴蔵。
世間は休日であるし、おれもボケーーーーッと過ごす。
高橋克也はいまだ逃亡中。
たいしたやつだ。
ケーサツ、がんばれよ。
どうでもいいけど、夕刻に「兵庫県警察学校の19歳の巡査が、寮で同僚の財布からキャッシュカードを盗んで逮捕」というニュース。
ケーサツがたるどるから、こんなつまらんニュースがテレビの(地方)ニュースで流れるんだよ。
警察学校に限らず、寮というところには、たいてい盗癖のあるやつがひとりはいるものな。と、経験的発言(おれは被害者の立場だよ)。
1984年に池田市で警官が銀行強盗をやった。犯行後、本人が「検問」をやってた。そんな事件がある。
やるならそれくらいのことをやってくれたまえ。
などと思ってたら、東心斎橋に通り魔。
わ、4月に明治軒に入ったが、その前の通りではないか。
ケーサツの窃盗の方がまだましか。
ということで、夜はちょっと豪華目のメニューでビール、ワインを少しばかり。谷口英治、ケニー・バロンを聴きつつ。
あとは、DVDで米朝師匠「鴻池の犬」「一文笛」を見る。感涙。
寝る。
6月11日(月) 穴蔵
終日穴蔵。
資料を読んで過ごす。
目が疲れやすくなっている。
居眠り時間多し。
16時40分ころにパトカーのサイレン。すわ高橋克也逮捕か……と外を見るが、よくわからん。7分ほどして救急車。交通事故であろうか。
克也の逃亡ぶりを楽しみつつ、「逃亡文学」というカテゴリーについてちょっと考える。
これは小説のジャンル区分けでなくテーマ区分け。「望郷」(大佛次郎の『帰郷』とか)、「復讐」(『厳窟王』かなあ)、みたいな区分け。「殉教」とか「和解」とか「忠義」とか「骨肉」とか「漂流」とか、色々ありそうな。
「逃亡」小説はミステリー系などに多いが、最高峰は吉村昭『長英逃亡』であろうなあ(吉村昭氏には『破獄』他、逃亡小説の傑作が多い)。
高野長英に較べると、福田和子も市橋達也もカスみたいなもの。
高橋克也くん、せいぜいがんばってくれたまえ。
ということで、夜は粗食(健康食とも申せましょう)にてビール。
DVDで米朝師匠「こぶ弁慶」「肝つぶし」を見て寝る。
6月12日(火) 穴蔵/ウロウロ
典型的な梅雨空である。
終日穴蔵。
資料を読んで過ごす。
運動不足である。
夕刻に近い午後、傘を差して、淀川堤を30分ほど散歩する。
豊崎神社にて。紫陽花の雨。
*
アタマがぼけてきたので、写真にもボケ味がほしいなあ。
デジダル一眼がほしくなるが、買ってもそれほど持ち歩くことはなさそうだし。
ま、がまんすることにしようか。
ということで、夜は粗食(健康食とも申せましょう)にてビール、芋焼酎湯割り。
DVDで米朝師匠「替り目」を見て寝ることにする。「仔猫」は明日に。
7月16日に備えて、これからは米朝師匠は1日1席とする。
6月13日(水) 穴蔵
曇天なり。
終日穴蔵。
資料を読んで過ごす。
夕刻に近い午後、梅田を1時間ほど散歩。
夜は、専属料理人が地域のなんたらの飲み会とかで出かけてしまった。
用意してあった小鉢いくつかで、ひとりビール。
あと、キムチぶち込みの冷麺を作って穴蔵に運び、「むぎひとあじ」ロックを飲みつつ、DVDで米朝師匠「仔猫」を見る。
これは飲みながら聴く噺ではないなあ。
トミフラ師匠を聴いて仕上げとする。
6月14日(木) 穴蔵/小沢一郎/市立科学館
コンビニで久しぶりに週刊誌を買ってくる。
・週刊新潮(6月21日号)……高橋寛人が高橋克也をゆすっていたとは(記事としてはごく短いが)大スクープである。おれは高橋寛人が克也から「走る爆弾娘」を「拝領」してからも克也に会ったという理由がよくわからなかった(寛人が何度も爆弾娘にプロポーズして、正体を明かされて断られた、しかし寛人は秘密を守ってやって。そこにおれは「男の純情」すら感じたのである)。得心。納得。合点。「算段の平兵衛」のオチみたいな話である。
田中美絵子(←この女、石井輝男作品に出た過去について「貧乏だったから」みたいな釈明をした、それ以来大嫌いである。石井作品に出たことをなぜ誇りとしないのか)とキャリア官僚の路チュー写真もなかなかのスクープ。田中美絵子、政界から去りたまえ。
・週刊文春(6月21日号)……相変わらずの小沢叩きで、このタイミングというのに作為的なものを感じるが、和子夫人が支援者に送った「小沢との決別の辞」は、これまた大スクープであろう。震災直後の小沢の(政治家にあるまじき)行動が生々しく描写されていて、いやはや。これは効きまっせ。「蜂のひと刺し」以来の衝撃ではないか。女は怖いよ。
ともに立ち読みですぐ読める記事だが、久々の週刊誌ジャーナリズムらしい記事に敬意を表して、両誌ともに買ってきた訳である。
午後、久しぶりに自転車で外出。
中津からなにわ筋を南下、久しぶりに玉江橋を渡る。
阪大病院の跡地、すっかり変わったなあ。
市立科学館へ。
学芸員2氏と小松左京ナイトの打合せ。
こちらが出したアイデアは簡単に映像化できることがわかるが、小説で読んだイメージが凄くても、正確に映像化すると特に驚くほどでもないことがわかる(拙作を引き合いに出して恐縮だが、「バビロニア・ウェーブ」をプラネタリウムで見せても、迫力ないわなあ。何も見えないのだもの)。
一度「試作」してもらってから「解説」を工夫することにする。
炎天下を自転車で帰館。
ということで、夜は粗食とはいえない程度のメニュー(ヤッコ、エビフライとサラダ、その他小鉢)で一杯。
ビールがうまいなあ。
やはり運動しなけりゃいかんのだ。
DVDで米朝師匠「質屋蔵」を見る。よろしいなあ。
6月15日(金) 大阪←→播州龍野
早朝の電車で播州龍野へ移動する。
わ、姫路駅。
2週間来ないうちに、高架のホームより遙かに高いビルの骨格が組み上がっている。
姫路駅前は広場(ロータリー)だと思ってたら、また駅ビルを作るらしい。
なんだか中国の高層ビル並みのスピードだ。
播州龍野の実家とタイムマシン格納庫にて雑事色々。
昼のニュース。
高橋克也逮捕という。
蒲田の「まんが喫茶」にいるところを通報されたらしい。
おれの「関西へ逃亡」という予想は見事に外れた。お騒がせいたしました。申し訳ございません。
やんぬるかな……の心境であろうなあ、克也は。
雑事を効率的に片づけ、夕刻の電車で帰阪。
夜は粗食とはいえない程度のメニュー(枝豆、しらすおろし、色々サラダ、その他小鉢)でビール、明太子パスタでワインを少しばかり。
あと、DVDで米朝師匠「世帯念仏」、続けて軽く「看板の一(ピン)」を見る。「看板の一」は歌やんも好きで、得意としてた。こういう理詰めのオチはたまらんなあ。
SF HomePage