『マッドサイエンティストの手帳』437

●マッドサイエンティスト日記(2008年9月後半)


主な事件
 ・森山威男 JAZZ NIGHT 2008(20日)


9月16日(火) 大阪→播州龍野
 早朝の電車で播州龍野へ移動。
 わ、近所ではもう稲刈りが始まっているのであった。
 気分は晩秋。
 下男仕事の合間に、タイムマシンの組立作業を行う。
 格納庫の室温は37℃。仕事の汗を流す分には快適な温度なり。
 ということで、夕刻、金嬉老くんにならって「母待つ家」へ帰る。
 夕空がなかなか。
 
 老母の夕食につきあって軽くビール……のつもりが、37℃作業で汗をしぼったものだから、ビールガブ飲み。
 老母、早寝するかと思っていたら、NHKのど演歌番組『歌謡コンサート』の時間まで起きている。
 耳が遠いが演歌は好きなのである。
 おれも「神の河」ロック飲みつつ見ていたら、女性演歌歌手が『鎌倉の女』というのを歌い出したので笑ってしまう。
 『鎌倉の女』といえば、誰だって「鎌倉の男」を連想する。
 「鎌倉の男」(本名は誰も知らない)とは、『華麗なる一族』に登場する「政界の黒幕」である。
 文壇では『大いなる助走』のフーマンチュー博士みたいな存在である。
 ともかく恐ろしい。こんなことを書いているだけで怖くなる。
 「鎌倉の男」は映画『華麗なる一族』にも1シーン登場した。セリフは一言だけ。「総理につなげ」だったはず。
 で、演歌『鎌倉の女』がどんなに恐ろしい歌かと緊張したのだが……つまらん「年増の独白」ものであった。
 政治演歌とか黒幕慕情みたいなの、ないのかねえ。
 早寝するのである。悪夢を見そうだけど。

9月17日(水) 播州龍野の日常
 うーん、腰が痛い。
 昨日久しぶりに力仕事と体を屈めての作業をしたためである。
 が、がんばって起床、下男仕事を片づけた後、本日も朝からタイムマシン格納庫で組立作業。
 午前中は涼しかったが、午後は35℃。
 本日もサウナ並に汗を絞り出す。
 夕刻、ビールがぶ飲み。
 早寝。

9月18日(木) 播州龍野の日常
 うーん、腰が相変わらず痛いが、慣れとは恐ろしいもので、起きあがってしまえばさほど苦痛にならず。
 下男仕事を片づけた後、本日も朝からタイムマシンの組立作業。
 午後、ほぼ目処が立ったが、某所に依頼している基幹パーツが届かず。焦るねえ。
 来週には何とかなるであろふか。
 某国(北朝鮮ではない)とメール色々。
 夕刻、自転車で「母待つ家」((C)金嬉老)に帰る。
 
 稲穂の間に彼岸花が咲き始めている。暑さ寒さも胃ガンまで。
 近所の稲田、半分くらいがすでに刈り取られている。秋は早いなあ。
 ど田舎生活について愚痴ばかり書いているけど、「米」に関してだけは申し分なしである。
 世間では「毒米」が出回っているようだが、播州龍野の実家では、正真正銘の播州米が(それも獲れた場所まで特定できる)入手できるのであって、これだけは恵まれている。
 もっとも、おれは播州龍野では、朝はパン、昼は麺類、夜はビールで、米はほとんど食べないんだけどね。
 早寝するのである。

9月19日(金) 播州龍野→大阪
 今日も元気に下男仕事。
 本日「出所」、午後、大阪へ移動する。
 本竜野駅。ど派手なジーゼル車が来たなあ。
 
 おれは「鉄」ではないので判定できないのだが、希少価値ありや? 姫新線沿いの田園風景には似合わぬ色である。
 夕刻、穴蔵に戻り、机に向かう。至福の時間であるなあ。生産的なことはやっないにしても。
 夜、盛大にビール飲んで、早寝するのである。
 明日は岐阜行きだもんね。

9月20日(土) 名古屋/可児市/森山威男 Jazz Night 2008/シメサバ論
 名古屋へ向かう。
 千種でジャズ研究家の今高英一さんと会う。メルパルクの喫茶コーナーで色々と情報交換。
 あと、いっしよに千種駅前の
ちくさ正文館書店を表敬訪問。
 ここは『ジョージ・ルイス』の販売でお世話になっている店である。
 店長の古田さんは朝日の名古屋版に書評コラムも書かれている。
 映画、ジャズを含む音楽、落語を含む古典芸能、SF関係、それに雑誌・特集号のバックナンバーなどが充実している。ほしい本がたくさんあったが、重くなるので最小限にとどめる。
 「新刊書はここでしか買わない」という高井信ちゃんも1時間かけて来てくれて、みんなで近くの喫茶店へ移動、1時間ほど雑談。
 古田さんはジャズや映画に詳しく、ラブリーなどで何度か同じ場所にいたようである。
 あと、多治見へ移動。多治見駅は立て替え工事中である。来年には完成しているかな。
 オースタットにチェックイン。
 大阪から来たFくんといっしょになり、夕刻、多治見から可児へ。
 ここから可児市文化創造センターalaまで歩く。毎年おなじみの道である。
 途中、コンビニでビールとサンドイッチを買い、ala前の芝生で軽く一杯。
 
 18時半から、毎年9月恒例の『森山威男Jazz Night 2008』開演である。
 今年の出演者は、
 森山威男(ds),奥村昌(tp),高瀬龍一(tp),中路英明(tb),堂本雅樹(tb),渡辺ファイアー(as),音川英二(ts),田中邦和(bs),佐藤芳明(acc),田中信正(p),望月英明(b)
 これをフロント7ホーン+accの森山イレブンテット?と見るか「Small Orchestra」(ピットインの表記)と見るか微妙なところだが……編曲の面白さとそれぞれのソロ・プレイ(それも森山さんとサシで演りあう)が楽しめる点で、オーケストラとコンボの「ええとこどり」した編成というべきだろう。
 最初に2階両翼に2トロンボーンと2トランペットが登場してファンファーレ的な演奏から「ジュピター」が始まる。
 第1部は「よく知られている曲」ということで、あと「ダニーボーイ」そして「5拍子アレンジ」の「マイ・フェバレット・シングス」……編曲はほとんど音川英二さんのようである。
 第2部は「Catch Up」」「Your Son」「Sunrize」とおなじみの曲(ただしアレンジはユニークにして秀逸……色々なギャグ?が出てくる。「運命」とか「鼠先輩」!とか)のあと、例によってジャンケン大会、そして「Hush-a-bye」「Good Bye」で終演。
 今年も充実したコンサートであった。
 あと、多治見のPapa'sへ移動。ウチアゲに紛れ込ませていただく。
 宮崎からのテリーくん夫妻や大阪・奈良・その他おなじみの顔ぶれも。あ、むろんここの管理人・香先生も。
 イタメシ系でビールなど飲んでいるところへ、グズラさんが来て、とつぜん「堀さん、シメサバは好きか?」という。むろん好きだが、なぜ?
 シメサバは関西ではキズシともいう。関西だけでもないか。
 グズラさんの話は、要するに宮崎のライフタイムのマスターがの作るシメサバがいかに旨いかということに尽きるのだが、なぜこんな話になったのか。たぶんグズラさんは(おれと同じく)洋風より和風が好きで、シメサバで冷酒とか焼酎をやりたい気分、そこに宮崎のテリーがいたものだから、ライフタイムのシメサバを思い出したのであろう。ともかく、グズラさんのシメサバ描写が秀逸。表面の光り具合、肉が薄いピンクで、口に入れた時の甘みと酢のバランス……むろん、おれも大好きである。これで冷酒というのは堪らんものね。ただしキズシほど当たりはずれの大きい食べ物はない。多くは外れで、ヘタするとジンマシンが出たりする。
 あ、ちょうど2年前に専属料理人が作ってくれて、これが旨かったのだ。その時に、手間ヒマがかかることも聞いていた。
 ともかくライフタイムのは抜群にうまいらしい。そういえばこの前宮崎に行った時、ここの「冷や汁」も見事なものだと複数のルートから聞いた。うーん、ジャズよりもシメサバで宮崎へ行ってみたくなる。(※正規メニューではなく、あくまでもプライベートな料理らしいけど)
 などとしゃべりつつ、午前1時近くまで。
  
 ほぼレギュラー入りの渡辺ファイアーさん、そして佐藤芳明さんと記念撮影。
 佐藤芳明さんは円城塔さんと雰囲気が似ているなあ。

9月21日(日) 多治見→大阪
 わ、寝たのが午前1時半を過ぎていたのに、ちゃんと午前5時に目が覚めた。
 たいしたものだ。
 ホテル泊が苦手なのは、枕元に電気スタンドがなく、寝転がって本が読めないことで、しかたなく起床して、昨日「ちくさ正文館書店」で買った「Esquire」の「SF再読」特集などを読む。
 朝食後、ロビーで、伊勢志摩方面へ向かうというテリー夫妻としばらく雑談。
 多治見から名古屋へ向かい、午前中に帰阪。
 ちと疲れた。
 寝転がって夕方まで雑読と仮眠の繰り返し。
 夜は和風メニューにてビール。
 キズシが食べたいと専属料理人にいったら、あれはよほど新鮮なサバが手に入らないと無理だし、前日から準備しないとだめ、しかも手間ヒマのかかるわりに成果は少量の一皿にしかならないから、あまり作る気にならないのだとか。嗚呼。
 今の予定が定まらぬ生活では無理か。
 21時前、えげつない降雨になった。伊勢志摩方面、大丈夫であろうか。

9月22日(月) 大阪→播州龍野
 早朝の電車で播州龍野へ移動。
 銀行関係から墓掃除まで、雑事が多い。
 午後はタイムマシン格納庫にて新型パーツのテスト。
 炊事は大阪から運んだ食材を並べるだけなので助かる。
 ということで夕刻、小鉢を並べてビールを飲み始めたところで、朝青龍の惨敗(やっと引退か?)の後、太郎ちゃんの総裁就任記者会見。
 最初の短いスピーチで「チホウ」という言葉を20回ほど繰り返したのではないか? カジシンの『ちほう・の・じだい』を思い出す。質疑に移ったら「ぼく」が「おれ」に変わって、延々と駄弁。またも「ちほう」状態。老母が「いつまで続くのか」と愚痴をいう……これはもっともで、耳が遠くて、映像とテロップで内容を判断しているから、「おじいさんに較べて下品な顔」(といつもいうのである)だけを食事中に見るのは苦痛なのであろう。
 で、不思議でならないのは、解散総選挙が間近ということが前提の報道。本当にそうなのか。常識で考えて、4回目でやっと手に入れた権力の座をそんなに短期間で明け渡すか? しがみついて離さないのが普通だろう? 常識で考えるのがおかしいのか?
 梶尾真治『穂足のチカラ』を読みながら早寝。

9月23日(火) 播州龍野の日常
 午前2時頃まで、
「穂足のチカラ」を読んでしまった。
 しばらく仮眠。
 本日、世間は祝祭日なのであった。
 下男に「おひま」はないのであった。今岡清なる下男…じゃなかった…下郎なら、たまにはお小遣い貰ってお出かけするのであろうが、むろんおれはそんな人間のクズ行動はとらないのである。
 粛々と洗濯・掃除・その他を遂行。
 午後、しばし仮眠。と、隣接する田圃からエンジン音が聞こえてくる。
 稲刈り開始なのであった。
  →3時間→
 周辺から中へ刈り取って行く方式で……これは蚊取り線香の直径の変化と同じだな……方程式は立てられるけど、稲刈り機の速度と幅が計れない。要するに周辺が刈り取られると、中心部への移動は急である。3時間足らずで片づいた。
 もう少ししたら新米の季節になるなあ……。
 佐々木俊尚『ブログ論壇の誕生』(文春新書)を読む。
 まだ半分ほど。色々思うところあり、感想は明日述べたい。

9月24日(水) 播州龍野→大阪
 暑くはなく、むしろ肌寒い感じすらするのだが、眠り断続的。本を読んだり仮眠したりで、気がつけば朝である。
 窓の外でガサゴソ物音がするのでカーテンを開けると、樋にとまっていた2、30羽の雀がいっせいに飛び立つ。
 珍しいことである。
 夜を徹し学びのわれにチュンチュンと早起き雀の声さわやけし
 ↑だはは。これ、大学時代に某「先輩」の作った「文語体」(←作者の弁)の短歌。オノマトペの使い方がたまらんねえ。作者以外は大笑いしたのであった。鼠先輩の方が遙かに上である。
 ということで、早起きして下男仕事。
 昼前後にタイムマシンのテストなど色々。某国から納期確認のメールが来たりして、慌ただしくなってきた。
 夕刻の電車で帰阪。
 姫路から山電〜阪神の特急に乗ったら、三宮〜甲子園間が異様な混み方。そうか、甲子園で断末魔的ゲームのある日なのか。苦しんできたまえ、諸君。
 日没の時間に北ヤードを歩く。
 
 孤独なるは吾のみならず空高きクレーンは逆光となりて暮ゆく
 ↑これは老母の40年ほど前の作。雀チュンチュンとはえらい違いであるよなあ。
 北ヤード舞台の作品、書き始めるかどうか迷う。
 残り時間が少ないのだが、今の生活パターンではなあ……。
 ま、あまり深刻に考えてもいかんので、夜は専属料理人に並べてもらった数皿でビール。
 早寝するのである。

9月25日(木) 穴蔵
 終日穴蔵。
 半分仮眠、半分は本を読んで過ごす。
 専属料理人が朝から出かけてしまった。
 なんでも北区福祉協会からのなんたら「表彰」を受けるために、天満の繁盛亭へ出かけるという。
 日頃ボランティアを色々やっているので、そういう人を集めての慰労会?
 夕刻聞けば、朝太郎さんが手品やったり、文福さんの河内音頭があったり、とか。
 いつもは区民ホールのはずが、繁盛亭「朝の部」、こんな使い方もあるらしい。
 もっとも「議員」が色々来て演説が大変だったとか。選挙が近いのだ。おれはもって先と予想するがなあ。
 専属料理人「これで抜けられなくなってしまった」
 嗚呼。おれ用の料理だけはちゃんと作ってくれよな。

9月26日(金) 穴蔵/チーハ
 早朝に目覚め、本日も終日穴蔵にて優雅に読書……のつもりでいたら、午前9時にドドドーンと雷鳴が轟き、椅子から飛び上がる。寒くもないのにキンタマが波動関数の収縮を起こしてしまった。慌ててパソコンを切り、コンセントを抜く。
 雷雨30分ほど。
 昼には雨が上がったので、銀行関係の雑事、ついでに自転車でハチへ行ってランチ。2週間ぶりかな。
 山下洋輔さんのツアー(特に今年はNYトリオ20周年になる)について、いっしょに行こか、どないしょと、色々相談。おれも田舎関係があって予定が決めにくい。ハチママ、おれが抜け駆け的に奈良少年刑務所へ行ったものだから怒るかと思ってたら「よかったやないの」と寛容なもの。丸くなってきたなあ。
 ということで、14時頃にハチを出て、50メートルほど走ったところで、急に土砂降り。お初天神のアーケードへ行く前にびしょ濡れ。自転車なので地下街を通行できず。嗚呼。ついてない日である。
 15時前に帰館。シャワーを浴びて着替え。
 夕刻、専属料理人に色々並べてもらって晩酌。
 ビール飲みながらNHKのニュースを見ていたら、その後19:30から、例によってNHKの「まれに見る良心的番組」……『関西もっといい旅〜港町にジャズあふれて』……神戸のジャズスポットを巡る30分の旅番組である。
 
Henryで石井順子さんが歌うバックで演奏しているのはビッグ・ディッパーズではないか。池田寔彦さんがチューバを吹いてはる。手紙でしかやりとりしてない方だけど……活躍してはるのだ。
 播州龍野との往復ついでに、一度聴きに行ってみよう。

9月27日(土) 大阪→播州龍野
 早朝の電車で播州龍野へ移動。
 播磨路は秋晴れ、車窓から見る風景、血みどろのごとき彼岸花の群生が目立つのであった。
 <下男>モード入りするが、タイムマシン関係も慌ただしくなり、半日は英文ドキュメントの作成。
 台湾とのメールやりとり。
 「神舟7号」に対抗してこちらは時間機勝負に挑むらしい……などと、本気にしないように→エシュロンくん。
 運動不足なので、夕刻、川沿い散歩。
  
 近所は彼岸花は終末、コスモスがそろそろ盛りである。
 西空を眺めていると、センチメンタルになるぜ。
 老母の麦茶を熱いほうじ茶に、おれは相変わらずビールだけど、冷や奴を湯豆腐に切り替える。
 冬が近いのである。

9月28日(日) 播州龍野の日常
 早寝したら夜中に目が覚める。
 サン・テレビで深夜に「ハスラー」をやっているが……早朝のニュースでポール・ニューマンの訃報。
 「ハスラー」は追悼番組ではないはずだが……余命わずかということで放映したのであろうか。なかなかの予見力である。
 室温20℃で肌寒い。
 終日、下男仕事+書斎にて細々と文書作成。
 と、階下でなにやらガタゴトと物音。なんと老母が居間にコタツをセットしようとしているのであった。
 たしかにじっとしてたら寒いほど。
 しかし、コタツのセットは例年より3週間ほど早いのではないか。調べてみると、ふつう10月初めでも室温25℃。やはり寒いのである。
 書斎にもそろそろキンタマ照射用のハロゲンヒーターを用意しなければなあ。
 書きたいこと色々あるが、メランコリックな気分なので、早寝する。
 クリス・ジョーンズ『絶対帰還』(光文社)……コロンビアの爆発によって宇宙ステーションに取り残されたクルーの救出作戦。スリリングであるなあ。

9月29日(月) 播州龍野の日常
 本日も肌寒い……というよりも初冬の気配である。
 老母が昨日コタツをセットしたのは正解であった。
 セーターを着る。
 本日は書斎時間が長く、じっとしていると爪先から膝にかれて冷えてくる。
 夕刻、たまりかねて足温マットとキンタマ照射用のハロゲンヒーターを机下にセットする。
 
 急速な冷え込みであるなあ。
 この冬は乗り切れないかもしれぬ(老母ではなくおれの方が)……いずれにしても、今の生活パターンではおれの方が早そうだからなあ。
 川西政明『吉村昭』(河出書房新社)……誠実な伝記(評伝というよりも作家論・作品論の気配が濃厚)である。調べに調ぺるという吉村昭の姿勢が憑依しているような感じ(特に前1/3)であり、その後の「逃亡者の視点」からの解題が刺激的だ。
 おれも逃げ出したいが、吉村昭の描く逃亡者は、追われるから、あるいは漂流などで苦況に投げ込まれるからであって、逃避願望ではないわなあ。
 フリーマン・ダイソン『叛逆としての科学』(みすず書房)を拾い読みしつつ、早寝するのである。

9月30日(火) 播州龍野の日常
 米国、米下院で金融安定化法案が否決、株が大暴落。面白いではないか。
 「博徒」「金貸し」の破綻を見物したいという庶民感情は洋の東西を問わないらしい。
 終日雨が降り続く。
 外出する気力がなく、書斎にてボケーと外を眺めつつ、細々と仕事。
 本日も肌寒く、キンタマ収縮気味である。
 
 「九月の雨」……センチメンタルになるぜ。
 たぶん明日出所となるので、夜は冷蔵庫内の整理メニュー。
 キムチぶち込みの雑炊を作ったら、これが結構うまい。寒いので「神の河」湯割り。
 「九月の雨」が聴きたくなって、ネットで調べてみたら、太田裕美の歌ばかりが出てくる。
 おれが聴きたいのは、本物の、ジョージ・シアリング・クインテットの「September in the rain」なのだが……これたぶんCD化されているはず。大阪に戻ったら探してみることにする。
 明日はもう10月だけど。

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