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『マッドサイエンティストの手帳』349

●高松でうどん、日生で刺身


 2005年8月27日(土)
 大阪駅まで歩いて、青春18切符にスタンプ。
 6:00発の快速で姫路に向かう。
 毎シーズン「青春18」を買う。主に播州龍野との往復用である。往復だと千円以上安くなる。龍野は滞在がほとんどだから、片道しか乗らない……はずだが、そこはそれ、古典的な「犯人入れ替わり」トリックで、ま、有効に使えるのである。
 今後の予定など検討すると、1回分が余るので、本日それを使うことにした。
 姫路7:27着、ここから岡山までが鬼門。ずっと立ったまま、岡山8:85着。
 9:04岡山発のマリンライナーに乗換えて、9:58に高松着。
 高松に来るのは何年ぶりか? 瀬戸大橋ができてからは通過したこともないし、その瀬戸大橋も電車で一度(往復)しか通ったことがない。今回が2度目。
 宇高連絡船の時代は結構利用した。が、これも予讃線への乗換えばかりで、高松駅から出たことは皆無。
 で、さっそくホームの「連絡船うどん」できつね。感涙ものである。
 
 市内に(たぶんもっとうまい)うどん屋がいっぱいあることはわかっているが、これはノスタルジーゆえである。
 連絡船への乗り換えの途中で食べた立ち食いうどん、連絡船がなくなった今も残してあるのだった。
 で、市内ブラブラ。
 といっても栗林公園なんて興味なし。
 商店街などを歩く程度である。つまらん街である。
 「都由(つゆ)」という都築由浩さんを連想させる店があったが、えらい高級店。パス。
 向かいの「川福」で……ランチの定食もあったがパスして……かやくうどん。
 
 「連絡船うどん」のあとであり、まあ、こんなものであろうか。
 うどんは別腹とかいうものの、もうこれで十分という気分になる。
 うどんを除けば、別に何の特徴もない街みたいなので、さっさと引き上げる。
 うどん2杯食べに来ただけか。
 11:52高松発のマリンライナーで、12:45に岡山着。
 赤穂線に乗り換える。
 12:54岡山発、桂歌之助さん出生の地・西大寺を通過して、13:52に「日生」着。
 こちらが本日の主目的地なのであった。
 赤穂〜西大寺の間は不思議なことに今まで通ったことがない。
 日生はいうまでもなく20代前半、社会人になったばかりの眉村卓さんが赴任されていた町である。
 眉村さんが大阪以外で定住されていたのはここだけのはず。ファンにとって聖地のひとつ。初めての巡礼である。
 煉瓦工場はここより西、備前・伊里あたりに多いようだが。
 日生駅は、降りたすぐ前が港。湾を囲んで民宿が多い。
 ただし、メインの漁港、フェリーなどの港は、西へ1キロほどのところ。
 炎天下を歩いて港まで。
 
 観光客用の魚市場もある。
 うまそうだが、おれは魚の見分けができず、持ち帰るにはクルマでないと難しそうで、断念。
 眉村さんの住んでおられた場所は不明のままである。
 発作的に来てしまったので、下調べもしていなかった。
 まあ、ここは龍野から近いから、また来る機会もあろう。
 駅に近い料理店で刺身定食。ビールがうまい。うますぎる。
 刺身もさすがに漁港近くだけになかなか。
 「日本人初の宇宙飛行士 秋山豊寛氏来店」と書かれた大きなポスターが貼ってある。
 
 2001年に岡山放送で番組を持たれていたことがあり、何度か来店されたらしい。
 有名人が来たから色紙を貰ったという感覚ではないらしい。
 店主、4年前のことなのに、秋山さんの人柄がいかにいいか、その地球に対する思いがいかに素晴らしいかを熱弁。ものすごいシンパシーを感じている様子である。
 こんな話を聞いていると、ビールも刺身もますます旨くなってくるから不思議だ。
 うれしくなってビール追加、イカと海草の小鉢を作って貰う。
 店名は「はましん」
 15:52に日生駅→16:06、赤穂着。
 あわただしく新快速に乗り換えて、17:44大阪着である。
 ほぼ12時間、車中8時間半の移動……これだとサラリーマン時代に工事やメンテで四国(北条や今治など)往復していた頃よりもずっと楽である。
 次は熊本に挑戦するか。

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