『マッドサイエンティストの手帳』260
●マッドサイエンティスト日記(2002年12月後半)
主な事件
・滝川雅弘SUB定期ライブ(17日)
・小松親分関係カラオケ忘年会(24日)
・ライブ聴き納めはニューオリンズ・ラスカルズ(28日)
2002年
12月16日(月)
午前3時に目が覚めてしまう。もう少し朝寝したいが、どうにもいかんなあ。
しばらく本を読む。
4時頃にニュースか「叩き売り」でも見ようとテレビをつけたら、ボカシの入った男女のからみ。番組表を見たら「カーマ・ストーラ」らしい。インド人もびっくり。早朝から見るものではないなあ。
昼頃にとつぜん電話。
「朝日放送ですが、今日の朝刊にお書きになった記事を使わせていただきましたので、事後承諾になりますが、ご連絡まで……」
なんのことかと驚く。
テレビの朝の番組、その日の朝刊の記事を幾つか紹介するコーナーで、ぼくの書いたコラムを取り上げたらしい。
早朝のニュース番組が年々騒がしくなっている傾向を嘆いたもの。まあ批判的とも読めるだろう。どんな紹介のされ方をしたんだろう。ぼくのいう「早朝番組」とは、午前4時半〜5時半頃を指すのである。「朝っぱらからポルノを流すな」と書いておけばよかった。
夕刻、某タクマの若村さんから連絡あり、東京のN里さんが来ているからとお誘い。グランビアの上層階ラウンジでビール。
N里さんのニューヨーク駐在時代、いっしょにリトル・イタリーからビレッジ・バンガードまでぶらぶら歩いたことを思い出す。もう14年前になるなあ。
12月17日(火)
早朝の電車で播州龍野のタイムマシン格納庫に移動。
本日、ウズベキスタン行きの時に買った「防寒下着」上下を着用である。
年末であるので、タイムマシン部品の数量チェック。暖房のない格納庫、本日は10℃くらいで暖かい方なのだろうが、3時間ほどいると、やっぱりキンタマ収縮してしまうなあ。
夕刻帰阪。
夜、谷九のSUBへ。
滝川雅弘カルテットの月例ライブ。……なんと常連は池田さんだけで、客は全4人。
2ステージ目、ちょっと入れ替わりあって、やっぱり4人。
2ステージ目の最初が「I remenber april」で、少人数だからリクエストあればなんでもということになり、それではとI remenber「クリフォード」の方をお願いする。
と、これがもう、ただただ素晴らしい出来映え。色々聴いてきたなかでも屈指の名演ではないか。こんな時に限って、いつもいる「録音係」がいないから困ったものだ。まあgone in the airで、当日の4人の記憶に残るだけでいいのかな。
12月18日(水)
終日穴蔵。
某パートナーがヤフーのADSLを導入、IP電話してくる。テストにメールとFAXのやりとり数回。電話の音質は問題ないようである。
わが穴蔵もADSLは申し込み中であるが、利用開始は年明けになりそうである。
12月19日(木)
終日穴蔵。
年賀状作成、約350枚である。
12月20日(金)
市内ウロウロする仕事の日。
午後、滝川雅弘さんからFAXで、LYRAレーベルから出る新CD『Autum Leaves』の発売予定連絡が届く。早ければ年内には店頭に並ぶらしい。
22時〜「地球時間」というテレビ番組でチャーリー・パーカー中心の回。
午後10時というのは微妙な時間帯で、この日もやっぱり途中で起きていられなくなる。
12月21日(土)
終日穴蔵。
ダイナマイツのCD『ばくれつ的ベートーバン』届く。
マイナーなレーベルで、大阪だとU-Recordsに直接申し込むしかない。
セロが初代の近藤さんから岩永知樹さんに代わって2枚目。「美空ひばり」につづいて、なんとベートーベンである。タイトルは「ベートーバン」で、ダイナマイツだから「VEETHO-BANG」ということらしい。
「エグモント」「英雄」「運命」「田園」「合唱」……それぞれ編曲に個性が表れていて面白い。
夜、専属料理人とこれを聴きながら焼酎湯割り。
12月22日(日)
またも午前3時起床、あと1時間くらい眠りたいのだが、どうにもならない。
本日は冬至で、日の出は7時過ぎ。暁暗が長いなあ。
少し体を動かした方がいいので穴蔵の大掃除。
12月23日(月)
またも午前3時前に目が覚める。ただし、本日は「騒音」による。冬休みに入ったせいか、どこかの部屋で若い男数人の絶叫型話し声と笑声が続いている。
イライラして本が読めず、久しぶりに早朝散歩に出る。
梅田、ツタヤがまだ開いているので立ち読み。4時に閉店となり、扇町から天五。久しぶりに天五屋で早朝ウナギ。
5時前に帰宅。朝刊を読むが、騒音、6時頃まで続く。困ったものだ。
あとは終日穴蔵……のつもりが、今年から年賀状の宛名もパソコン利用という専属料理人から、再三電話。テータベースへの入力がわからないというので穴蔵と自宅を数回往復。困ったものだ。
12月24日(火)
またも3時前に目が覚めてしまう。
世間は連休明け。市内をウロウロする仕事。
夕刻18時〜DDハウス2階のカラオケルームで「フロンティア2000」(だったかな?)というグループの忘年会。これは小松の親っさんを中心とする「勉強会」的なグループ。ぼくはメンバーではないのだが、お声掛かりあり、徒歩10分の会場へ出かける。
森本雅樹先生や石毛先生、小吟画伯などおなじみメンバーを含む30人ほど。カラオケルームなので、大画面をプルジェクター替わりに使用しての研究発表もあるのかと思っていたら、のっけから純然たるカラオケ大会であった。
小松さん、デュオやるとほとんど低音部を歌うが、意外に音程が確かなのに感心する。
クリスマス・ソング中心……というものの、軍歌演歌が続々……30分も聴いていると疲れる。
まあ、カラオケだけならいいのだが、約1名、「軽躁状態」で司会なのか芸人気取りなのかわからんのがマイク握りっぱなし。これは疲れまっせ。
畏友某氏が昔作った名句を思い出す。
「小左京は小米朝ほどの芸もなし」
小米朝の進境には目を見張るが、それに比べて……。
20時頃に帰宅。
専属料理人にブルスケッタを作ってもらって、ワインを飲みながら、上山高史とジョニー・ハートマンのCDを聴く。やっぱりカラオケよりは正統派クルーナーがいい。
12月25日(水)
午前4時起床、少し正常に戻った。
終日穴蔵……のつもりが、午後、専属料理人の買い物に同行、荷物運びである。
夕食、クリスマスということで例によって鶏のグリル。こういうメニュー、おれはあまり好きではない。できればカモのほうがいいのだが、ボンクラ息子その2が好きだからという。
そのボンクラ息子その2、アルバイトがあるからと夕方から出かけてしまう。
もうガキ中心のメニューはやめろってんだ。ったくもう。
本日もワインである。
12月26日(木)
少しは仕事もするのであった。
が、原稿専念とはいかず、集合住宅関係の雑件が重なる。
光ファイバー導入のための調査説明……ADSLを導入して間もない時期にどれくらい希望者がいるか。たぶん2年先だろうな。
昼のニュースで、京都中央信用金庫で「拳銃のようなものを持った男」が立てこもり。夜までニュース断続的に見るが、午後10時になっても進展なし。
12月27日(金)
午前3時に目が覚める。
テレビでニュース、少し前に信金立てこもりの徳田衛一くん、身柄拘束されたという。16時間半とか、がんぱったものである。
引き続き、朝まで断続的にニュース。「犯行予告ビデオ」というのが流されるが、かなり陶酔気味で録画した珍品。相当なナルシストのようである。愉快な男だなあ。「理事長」の態度が楽しみである。
仕事納めの日で、半隠遁生活者の穴蔵にも電話とFAXが多い。
夕方、かんべむさし氏来穴蔵。
恒例の忘年会ということで、ビール飲みながら雑談。京都方面の話題が中心。
22時〜テレビ「地球時間」ジャズの4回目、チャーリー・パーカー〜マイルスの時代だが、途中でやっぱり眠くなり、半分ほどで切る。
12月28日(土)
義弟(つまり専属料理人の弟)K巳くんが、休日にもかかわらず仕事で京都まで来ていて、そのまま休暇になるからと、夜、来阪。
本日は今年の最終土曜なので、ニューサントリー5へ。ニューオリンズ・ラスカルズの今年最後のライブである。
キタの繁華街、人出が多い。アホが居酒屋からゾロゾロ出てきて路上にたむろしているから、まともに歩けないほどである。
ニューサントリー5もラスカルズで聴き納めという人で満員。おなじみの顔ぶれ、ほとんど揃っている。
ゲストでコルネットのピンカラやバンジョーの井上さんも来ていて賑やかである。
年間最多リクエストの「アイスクリーム」は2ステージ目最後に演奏された。
わしゃ川合さんの歌う「アラビアの酋長」が聴きたかったが、3ステ最後は「Mama Don't Allow It」で賑やかに終わった。
12月29日(日)
やや二日酔いである。
K巳くん、空調関係の仕事をしている関係で、大阪の高層ビルへ行きたいという。
専属料理人が案内して、梅田スカイビルその他の方向へ去る。
わしゃ自転車で梅田。午後2時頃、多くの店が閉店準備にかかっている。
ジュンクドーまで。帰路、駅前ビル地下で久しぶりに四国うどんの店に寄る。二日酔いに釜揚げ。
旭屋を覗いて、帰宅途中、ややっ! 泉の広場北にルン吉くんがいる。久しぶりではないか。
三冬目に突入の赤い防寒服、すっかり黒ずんでいる。ズボンというかニッカポッカというのか、下半身が「赤」いのに変わっている。どこで手に入れたのだろう。……写真撮ろうかと思ったが、今回はやめた。とても正視できないポーズである。
車道に立って歩道方向に「放水」準備にややっているところだったのである。嫌なもの見てしまった。
12月30日(月)
早朝の電車で播州龍野の実家に向かう。
午前9時到着。
正月ひとりで過ごす母のために買い物その他。
花を買ってきて、いっしょに墓参り。
年明けにまた来ることにして、昼過ぎの姫新線に乗る。
途中、必要あって銀行に数ヶ所寄るが、ATMの前、どこも殺人的な混み方。ほとんど列が表が店外まで延びている。
別に現金を引き出す必要があるわけではないのだが。
銀行断念。夕刻、阪急・石橋へ。遠方から帰阪している友人数名と居酒屋で忘年会を兼ねた飲み会、これは年中行事になったなあ。
先日からちと飲み過ぎなので早めに帰宅。早寝。
12月31日(火)
わ、3時に目が覚めてしまった。
ヒチコックの『めまい』をやっているので朝まで。……今見ると冗長。これは短編のアイデアだし、尾行場面が長くて苦痛である。
9時になるのを待って自転車で梅田の銀行へ。……あ、やっぱりATMだけ稼働で、窓口業務はなしだ。昨日混み合ったはずだ。
肝心の「巨額のタイムマシン代金の手形」は手元に置いたままの越年、強盗が心配だな。←と、あまり信用しないように、エシュロンくん。
穴蔵に戻って、諸々のデータを年度末決算、2003年用に作り替える。
夜はカモ鍋である。最後にソバがぶち込めるのがいい。
ボンクラ息子その1はスキーに行ってしまったらしい、その2は年中無休の焼き肉屋でアルバイト。静かなものである。
先ほどまでN協の「第九」で茂木大輔さんのアップを見ながらカモとビール。
国民的カラオケ大会をやっているようだが、眠くなってきた。今年は格闘技の方だろうな。
ボブ・サップが出てくる頃まで起きていられるか……。たぶん22時過ぎると無理と思うので、ここまでをアップして2002年の納めとする。
皆様、よいお年を。
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