『マッドサイエンティストの手帳』217
●上山高史『THAT OLD PIECES』
上山高史さんの2枚目のCDが出ました!
上山高史さんの2枚目のCDが出た。今度はライブ盤である。
ええっと、実はこのCDに拙文を寄せております。
ライナーノーツといった高尚なものでなく、勝手な感想を書かせてもらった。詳しい曲目解説は上山さんが書かれているし、山下洋輔さんも文章を寄せられている。
感想はそこに全部書いておりますので、いや、拙文などどうでもよろしいのです、ジャズ・ヴォーカルの好きな方、それから、ぼく以上の年代の方で、子どもの頃、ラジオドラマ『鐘の鳴る丘』を聴かれた方(ほほとんど大部分の日本人でそうでありましょう)にはぜひとも聴いていただきたいCDです。
「鐘の鳴る丘」を歌った天才少年の、半世紀後の声に酔えます。
PKCJ-2002
(パーソネル)上山高史(vo)
嶋津健一(p) 山下弘治(b) 高橋信之介(ds)
ゲスト 山下洋輔(p)
(曲目) 好きにならずにいられない
メドレー:今宵の君は〜想い出のパリ
虹の彼方に
Love Letters ※
Blue Moon ※
メドレー:You'll Never Know〜愛の泉
恋のため息
春の如く
That Old Feeling ※
Nice Work If You Can Get It
You'd Be So Nice To Come Home To
They Say It's Wonderful
国境の南
Gubahanku
Undecided
鐘の鳴る丘 ※
※は山下洋輔氏とのデュオ
できあがったCDを見て聴いて、あらためてびっくりするのがサイドメンのすごさである。
山下洋輔氏については、今さらいうことはないだろう。
ピアノの嶋津健一氏。東京大学工学部原子力工学科卒。……いや、別に東大だから凄いということではないんだけど。
ベースの山下弘治氏。名古屋大学理学部地球科学科卒。
この「理系偏差値」はどういうことなんだ!
まあエンジニアリング会社勤務40年の「大型新人歌手」にふさわしいメンバーだなあと、妙に感心してしまった。
そういえば、わが後輩でも、基礎工学部出てジャズやってるのがいるのだなあ。これからは理系の時代なのであろうか。
これにドラムの高橋信之介は若干23歳の新鋭。「Nice Work If You Can Get It」はヴォーカルとドラムのデュオである。これはすごく面白い。
上山高史さんには、ぜひとも紅白歌合戦に登場してもらいたいものである。昔は旗照夫なんか出ていたんではなかったか。「鐘の鳴る丘」なら可能かな。けど、やっぱりジャズを歌ってほしい。まあ、まだまだ楽しみはつづくわけである。
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