『マッドサイエンティストの手帳』173
●『ロボットの夜』と『ロボット塾』
11月19日(日)に大阪で「おもしろロボット塾」というイベントがある。
眉村卓さんがプロデューサーをつとめられる「ロボフェスタ関西2001」のプレイベント。
ぼくも協力させていただくことで準備をすすめていた。
そこにちょうど異形コレクション『ロボットの夜』(光文社文庫)が出た。せっかくだから最新ロボットSFの傾向分析もすることにした。
井上雅彦監修 異形コレクション『ロボットの夜』(光文社文庫)が出ました。
ロボットSF、ロボット・ホラー、ロボット・ファンタジー、オリジナル短篇24篇。
ちょっと宣伝しますと、ぼくも書いております。眉村作品と並んでいるのがうれしい。
さて、先月から打ち合わせしていたロボット・イベントがいよいよ開催されます。
「ロボフェスタ関西2001」……これは2001年7月に開催されるロボット競技や展示、フォーラムなどの「ロボット・イベント」で、眉村卓さんがチーフ・プロデューサーを務められている。そのプレイベントとして「おもしろロボット塾」という連続企画が開催される。
第1回目に「SFとロボット」を中心にやろうとのお声掛かりである。
「ロボットはどこからきて、どこへいくのか?」
ロボットが登場する日本最大最長のSF『司政官』『消滅の光輪』『引き潮のとき』の眉村大先輩からのお声掛かりである。
過去のロボットSFの読み返しやサイバネティックスの復習など、先日からロボットSFについて色々考えをまとめているところであります。
このイベントに連動したかのように、異形コレクション『ロボットの夜』(光文社文庫)が出ました。
この際、最近のロボットSFの傾向を知る材料にちょうどいいと、色々と分析的に熟読。
いやあ、自作は別として、それぞれに面白く趣向が凝らしてある。
ロボットSFの傾向をどう分析したかは11月19日にお話するとして、
・ロボットの形態と機能
・ロボット3原則からの脱皮
・ロボットの「進化」の方向
・ロボットの「自我」
・恐怖感
……など、すべての点で、24篇中、巻頭の草上仁「サージャリ・マシン」が抜群の傑作である。
まいった。恐ろしい発想と筆力である。
自作が載っているにもかかわらずこの絶賛。わしがいかに読書家として客観的に公正に読んでいるかわかるでしょ?
草上作品がいかに今後のロボットSFの方向をとらえた傑作であるかは、下記のイベットで話します。
ロボットSFに興味ある方はぜひ覗いてください。
「おもしろロボット塾」
第1回『SFとロボット〜ロボットはどこからきて、どこへいくのか?』
眉村卓 堀晃 大迫公成
11月19日(日)13:30〜16:30
場所:マイドームおおさか(地下鉄堺筋本町)
入場無料
申し込みは「ロボフェスタ関西2001」のホームページへ。
当日おいでになっても、受付で「堀晃の大ファンで、ホームページを見てきました」とおっしゃっていただければ、たぶん大丈夫です。
ビジュアル面では川合康雄さんが協力してくれることになっています。
また、名前は出しませんが、ええっと驚くような人が「一般参加」で申し込まれていることが判明、当日、特別ゲストとして少し話していただくことになっております。さあ誰が来るのか。……これは凄いことですよ。
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