『マッドサイエンティストの手帳』85
●坂田明トリオ ハチ・ライブ
大阪のインタープレイ8(ハチ)で久しぶりに坂田明トリオのライブがあった。この夜、同時刻には新宿では森山威男ライブ2日目、そして阿佐ヶ谷の「鳥正」では山下洋輔氏が旧姓「大洋ホエールズ」の祝勝会で筒井康隆氏をゲストにドンチャン騒ぎの真っ最中。全国的に大騒ぎの夜であった。
10月31日(土)……いやあ、大変な日である。
夕方からインタープレイ8(ハチ)へ。
大阪ではソニー・ロリンズのコンサートがあるらしいが、チーハ、満員である。
坂田明トリオのライブ……本当に久しぶりである。ぼくは時々聴く機会があったが、ハチでの坂田さんは16年ぶりという(ハチママ発言……あとでチェックはしてみる)。
若いメンバーを引き連れてのツアー。
坂田明(as,cl,vo)
伊藤啓太(b)
外山明(ds)
……曲目紹介に意味があるやなしや。よく覚えておらず、坂田さん自身ええかげんである。「トラ」「ウマ」「うなぎ?」……うなぎでなく、なんかややこしい曲名らしい。あと、なんと「大漁節」を初めて聴いた。さらに「顔の中核」という「詩の朗読」
ますます過激になる。下のは2メートルの距離で熱演の坂田さん。
最後の「踊れ踊れホイホイ」なんてのは、曲想がまずあって、それに合わせて歌詞ができたとしか思えない。
若いふたりのメンバーのノリも最高。特に外山明のドラムはユニークだ。
22時の終演後、近くのヤキトリ屋「てころ」で一杯。
この日、阿佐谷の「鳥正」では、山下洋輔氏も参加する松竹ロビンズ・大洋ホエールズ・横浜ベイブルース(だったかにな)熱狂応援団と笑犬楼軍団のなにやら凄い宴会が開かれているはず。新宿では森山威男さんが2日目のドラムを叩き終えた時間である。大阪は坂田トリオのウチアゲ。東西のヤキトリ屋で凄い宴会が同時進行である。
岡本会長夫妻が11時頃にくる。岡本夫人、松葉杖。なんでも「脚が痛いと思ってたら前から靱帯が切れていたと判明した」とか。梅田まで徒歩40分かかるからと、ちょっといて帰る。「会長、おぶってやれよ」というと、会長夫人「松葉杖を入れると体重がほとんどいっしょになるから無理ですよ」……うーん、岡本(筒井倶楽部)会長の方が松葉杖だと、和歌山の砒素夫妻みたいで絵になるのだががなあ。
ということで、ぼくもツアーの疲れもあり、日付の変わる前に失礼する。
最近、時々、坂田学(ds)の名前を見かける。
小林桂同様、こちらのジュニアも活躍中である。