『マッドサイエンティストの手帳』53
●江坂遊さんに会う
江坂遊さんはまぎれもない星新一氏の愛弟子である
1998年2月1日(日)
夕方、梅田で江坂遊さんに会う。セッティングしてくれたのは高井信さん。
星新一さんの葬儀の席で、井上雅彦氏から紹介されて、ちょっと挨拶しただけだった。じつは共通の友人がいて、江坂さんのことはもうずいぶん前から知ってはいたのである。
夕方、高井信、草上仁氏とともに会う。
日曜でいつもの居酒屋は休み。どこで飲もうかと探すうち、アトムボーイなる寿司屋、一皿100円、お酒104円とある。5皿5杯で1080円ではないか。ここにしようと入りかけるが、しゃべりにくそうだと反対され、居酒屋「贔屓屋」へ。
江坂遊さんは星さんが選考委員をつとめられたショートショート・コンテストの受賞者。「花火」が六千篇を越える応募作の第一席だからたいしたものである。
昔からのSFファンとわかって、初めて話すという雰囲気ではない。色々と面白い話を聞く。……これは「秘話」というべき内容で、ぼくから明かすことではない。詳しくは書かないが、江坂さんに対する星さんの「肩入れ」と「気遣い」がただごとではなかったとわかる。ひとことで言えばが、江坂遊氏は星新一さんの「愛弟子」といっていい人なのである。
居酒屋を出て、通りすがりのサラリーマンの兄ちゃんに頼んで記念撮影。
江坂さんはマルチメディアの専門家であることも判明。草上さんとは案の定、仕事で共通の知人がいた。
日曜の夜で閉まっている店が多い。サラリーマン兼業が3人なので、ショットバーで軽く水割り/ワインを飲んで早めの解散。
……といっても22時に近く、ぼくには相当な夜更かしである。
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