『ジャズ批評』150号記念特別号

 「ジャズ批評」誌の150号記念号。
 なんと創刊号がまるごと(広告まで)再録されている。
 
 150号ということで、色々な対談、座談会に、主な寄稿者やファンのメッセージが数多く掲載されている。
 何よりもいいのが巻頭のグラビアで、150号+別冊の全書影が載っている。
 初期のも悪くはないが、なんといっても64号〜131号の和田誠によるジャズメン画が素晴らしい。
 ぼくは熱心な読者とはいえないが(全巻所蔵している知人がいるから、何かの時はこちらが頼り)持っているのは全部和田誠表紙のだ。どれもこれも飾っておきたいのばかり。
 150号の流れをみると、初期は確かに「批評」、中期は資料的な価値の高い特集(楽器別の特集号などは充実している)、最近はちとマニア指向が強い気がする。
 付録?の創刊号は縦組みで48頁。これが巻末にあるから、裏表紙から読んでいくと創刊号がまるごと読める形になっている。
 平岡正明氏の「ジャズ宣言」はこの創刊号が初出である。創刊は1967年6月。平岡氏の評論活動は42年間続いたわけである。「韃靼人宣言」からは44年か?
 創刊号に筒井之隆氏の文章が載っているのも興味深い。まだ学生だったか就職1年目ではなかったかな。
 おれ自身は学生としていちばん忙しい時期(実際、就職してからの方が時間的余裕があった)で、ジャズ批評創刊はまったく知らないままだった。
(2009.7.15)


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