HORI AKIRA JALINET

【森山研】は全部聴く

 雑論雑感

※森山ドラム=胎内音説

=== <787> jazz/salon, IU8N-TKMT(高松 紀子), 98/ 8/28 23:24, 26行, 1(3)関連
標題: ちょいと【森山研】
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エー諸君。まず、世紀の大発見について申し上げる。

【森山研】では氏の仕事の魅力について、正確な資料を能う限り収集しそれに基づいて各各の感性を通して研究しその成果を述べ合う、という形で活動をすすめつつある。

さて。では何故我我はかように夢中になって氏の魅力について語るのか。

無論、氏の音を広く知らしめたい、もしくは少なくとも自分たちと近い感受性を持つ人が、氏の音を知らずにいることに耐えられない、是非教えたい教えたいと半ば強迫観念に駆られていることもある。

しかし唯それだけではないことをわたくしは発見した。それは。

氏のドラムの一番低い音の奴、あれは胎内音を発しているのである。
母胎内で昔聴いていた、あの懐かしい音だったのである。ゆえに我我はあの音を聴き切ない思いに駆られ、または安心し、もしくは心乱れ、聞き終わってもまたすぐ聴きたい、と思うのである。

嘘だと思ったら戻って聴いてみるがいい。

という論文を発表した夢を観ました。聴きながら眠ると観れるよ。
「ハッシャ・バイ」については、以上をもってこれに代えることとする。
だって、聴いても聴いても森山さんの心臓の鼓動しか、私には聞こえなくなったんだも〜ん。

                            のりこり


=== <792> jazz/salon, XL4O-ENDU(遠藤 治), 98/ 8/31 02:18, 14行, 1(2)関連
標題: 【森山研】胎内音について
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 のりこりさん<787>、こんばんは。森山さんのバスドラ=胎内音説、 面白いですね。
 森山さんの音楽には、根源的な懐かしさを感じさせるものがありま す。また、『マイ・ディア』の解説で、青木和富さんは日本の祭の太 鼓を思わせるとも書いています。その秘密は、どこにあるのでしょう ね。
 ところで余談ながら私の長女は、生まれる2ヶ月前に母親のお腹の 中で森山さんのライヴを体験しています。93年1月の新宿ピットイン の演奏でしたが、「んととん」「んとんととん」と中から母体を激し く蹴ったため、母体は1ステージ目が終わったところで帰宅しました。  「ママのお腹の中にいたときのこと、覚えてる?」と聞くと、「あ ゆちゃん(次女)と遊んでた」などとでたらめなことをいいます。

by ヨNDO


=== <793> jazz/salon, IU8N-TKMT(高松 紀子), 98/ 9/ 1 00:28, 14行, 1(1)関連
標題: 【森山研】胎内音vs祭りの太鼓
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日本の祭太鼓を聞いたことがない人に森山さんを聴いて貰えれば、どっ ちの根源かわかるぞ!わーいわーい。

ヨNDOさん、「あゆちゃんと遊んでた」ゆうのは、あながちでたらめじ ゃないかもしれませんよ。生まれる前から三歳くらいまでの記憶、覚え ていないひとが多いけど、それは親が確認しないから、ゆう説がありま す。いろいろ尋ねてみると、胎内の頃はおろか前世まで語り始めるお子 たちもおられるとか。

ねえ、わたしに貸しませんかお嬢ちゃん。ねえ。貸しませんか。

                     まるで誘拐犯 のりこり


=== <796> jazz/salon, XL4O-ENDU(遠藤 治), 98/ 9/ 1 23:19, 24行, 0(0)関連
標題: 【森山研】誘拐
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 のりこりさん<793>、こんばんは。

>ねえ、わたしに貸しませんかお嬢ちゃん。ねえ。貸しませんか。 >                     まるで誘拐犯 のりこり

 誘拐といえば、やはり森山さんであります。『ライヴ・アット・ラヴ リー』(1990)の解説(河合勝彦氏)にこんなくだりがあります。

 森山氏の子煩悩さはハンパじゃない。こんな話がある「森山さん、さ おりちゃんが誘拐されたら気が狂っちゃうねー、どうする?」と質問す ると氏は「犯人から電話があったら、僕も一緒に誘拐して!と犯人に頼 んでみる」なんて答える。

 いや、ほんとに素晴らしいですね。こういう人がああいうドラムを叩 くのであります。

by ヨNDO


※ドラマーの触覚と視覚

=== <942> jazz/salon, LA1A-HR(堀 晃), 98/10/21 20:35, 13行, 1(13)関連
標題: 【森山研】うーん
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 バンマスの2テナー聞き分けはすごいですね。
 再聴、そういう情景しか浮かんでこない。
 2テナーの左右がどうだったかと思うに、どうもぼくには「映像的記憶」が弱いようです。マンガ家の方はこれがすごいのですがね。10年前のネクタイの柄を記憶されていたり。
 ぼくは、食べたものと、誰かがいったダジャレというのはよく覚えているのですが。
 王は自分のホームランの感触、球種、全部記憶している。
 川上宗薫さんは、女性のパイオツの感触を全部覚えていた。
 うーん、森山さんに一度質問してみたい。
 ドラムを叩く感触をどのように記憶されているのだろう。いや、演奏や演奏会場の雰囲気など全部含めてです。
 研究テーマが広がりますねえ。

                      半魚人


=== <943> jazz/salon, BH9H-IIZK(飯塚 弘起), 98/10/21 21:31, 19行, 2(12)関連
標題: 感触の記憶。
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【森山研】と標題に書くのはおこがましいので遠慮しましたが、堀さんが 言われたのはとても興味深いお話ですね。

 他にも、青木功は世界中のゴルフコースの芝の方向や小さな木の位置を 記憶していて、そこで何番のクラブを使って、打った時のショットの感触 がどうだったかまで思い出せると言ってました。
 先日引退した囲碁の藤沢秀行名誉棋聖は生涯の思いでの一局として、半 世紀以上前に打った碁を挙げてました。もちろん棋譜を全部再現可能なの でしょう。
 黒澤明にいたっては、「醜聞」の脚本執筆時のエピソードを例に出して 「創造とは記憶である」とまで言ってましたっけ。

 山下トリオの対談の中でライブのプレイバックを聞き返した時に他のお ふたかたは照れくさく感じるのに、森山さんだけは自分の演奏に感動する と話してましたね。演奏した時と同じ心境で聞けるからだろうと結論づけ てましたが、どんな感触の記憶をお持ちなのか興味深いです。

             J.Paul


=== <944> jazz/salon, IB9S-YSI(吉井 誠一郎), 98/10/21 23:38, 14行, 1(1)関連
標題: 【森山研】考えてみたら
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ドラムって、客席を正面から見るようにセットすることが多いですよね。し かもステージの奥の方だったりして。従って、他のプレイヤーを見ることも できるし、同時に観客を見ることもできるんですね(大きなホールだと客席 は殆ど見えませんけど)。全体を見渡すことが可能であるわけです。だから、 案外「音」や「触覚」というよりも「映像」的に憶えているんじゃないかと いう気がします。なんか異様にノッてる客があの辺にいたな、とか、ステー ジで誰それがこんな服を着ていたな、とか、ここぞと思ってヤノピ様を見る とすぐ後ろに笑犬楼様がいたな、とか(^^)。まあ、あくまでこれは想像です けれども。

ぶる


=== <946> jazz/salon, LA1A-HR(堀 晃), 98/10/22 03:21, 5行, 0(0)関連
標題: ドラマーの視点
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 以前、京都の円山公園の野外で山下トリオとアートアンサンブル・オブ・シカゴのコンサートがあった時、秋の昼間で、中央やや後ろで聴いてました。むろん超満員。
 後日、森山さんがいうには「あ、来ているなと、ちゃんとわかってたよ」
 視線があったとは思えなかったのですが。

                       半魚人


※そして「第1回総会」が終わって……

=== <965> jazz/salon, IB9S-YSI(吉井 誠一郎), 98/10/31 02:51, 8行, 1(1)関連
標題: 【森山研】先ほど帰着
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第1回【森山研】フィールド・ワークよりただいま帰還いたしま した。ショーコーシュが脳味噌の中でぐるぐる回っていて思考能 力がただいまゼロなので、詳細はまた明日。おやすみなさい。

ぐう。 ぶる


=== <966> jazz/salon, LA1A-HR(堀 晃), 98/10/31 13:59, 10行, 0(0)関連
標題: 【森山研】先ほど帰宅
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 日本晴れの東海道を上って、ただきま帰阪。
 「森山研」第一回総会は無事終了しました。
 ご報告は後ほど。
 今夜は各地すごいですよ。
 ・阿佐谷が鳥正でヤノピ様祝勝会+ゲスト笑犬楼様他多数
 ・新宿が森山威男2daysの2日目
 ・大阪はハチで坂田明トリオのライブ
 ぼくはちょっと休憩して、夜、チーハへ向かいます。

                     半魚人


=== <968> jazz/salon, LA1A-HR(堀 晃), 98/11/ 2 23:38, 26行, 1(2)関連
標題: 森山威男ライブでちと考えた。
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森山さんのライブはともかく素晴らしいものでありましたが、それとは別に、ちょっ と、いや大いに気になったことがあります。
ホームページに書いたのは、以下の通り。

「触れるかどうか迷ったが、やはり一言いっておきたい。演奏中、カメラを構えて終 始うろうろしていた女性を見かけたが、どのような資格で入場されているのだろう。 いかなる経過で森山さんがいちばん魅力的に見える場所に立つ特権をお持ちなのか。 正規記録員の方なら文句をいうのは筋違いだが、そうは見えない。岐阜のスタジオF でも見かけた気がするが、すごく目障りだ。ぼくも写真は嫌いではないし、森山さん が、いやジャズメンが被写体として魅力的であることはわかる。が、あなたは音を聴 いているのか? カメラを構えて最前列を横切る無神経さが、後ろの客の気分をいか に害しているか想像できないのか? 数十人があなたを蹴り殺したい衝動にかられて いるのがわからないのか? 入場料を払って撮影会に来ているというのだったら、黙 って立ち去ってくれないだろうか。こちらは音を聴き、演奏する姿を見、汗のにおい を嗅ぎに来ているのだ。あなたの後ろ姿に入場料を支払ったのではない。」

コンサート会場でカメラ人種が気に障ることはままありますが、この日は度が過ぎま した。
音さえ聞こえればよかろうというものではない。
視覚的要素はライブでは大切です。
実際、井上淑彦さんはソロが終わると、身をかがめてピアノが見えるように配慮され ている。その横顔は端正である。
「あの井上さんが腰をかがめているところが可愛い」(のりこり)……これぞ正しい 鑑賞法なのであります。
カメラ被害に対する対処法はないものでしょうか。

                        半魚人


=== <969> jazz/salon, IB9S-YSI(吉井 誠一郎), 98/11/ 3 01:07, 18行, 1(1)関連
標題: 【森山研】確かにあのカメラ
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正直言って邪魔でしたね。僕は、たとえば観客がノって声をあげたり、身体を 揺すったり、足を踏み鳴らしたりするのは平気なのですが、ああいうのはいけ ません。それも遠慮しながら少しだけというのならともかく、先日のは些かや り過ぎであると思いました。例えば、森山さんがソロで叩きまくり、いいとこ ろに来たという時に思いっきり森山さんの正面にいて観客の眼からその姿を隠 していたりするんですから。ちゃんと「音」を聴いているんだろうか。要する に、本当に「現場」に慣れた人なら絶対にやらないようなことをしてますね。

ヤノピ様が昔ヨーロッパで、演奏中に勝手にステージに上がって来て至近距離 でフラッシュ焚く連中にイカり、それをつい楽器にぶつけてしまったら、アッ プライト・ピアノのハンマーがほとんど全壊してしまった、という話を思い出 します。

ぶる


=== <970> jazz/salon, XL4O-ENDU(遠藤 治), 98/11/ 3 02:27, 51行, 0(0)関連
標題: 【森山研】10月30日演奏曲目
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 10月30日(金)新宿ピットインにおける演奏曲目などです。

○メンバー
 井上淑彦(ts、ss)
 伴田 裕(ts、ss)
 田中信正(p)
 望月英明(b)
 森山威男(ds)

○曲目
<第1部>
 1)新曲
 2)遠く
 3)サンライズ

<第2部>
 1)竹
 2)グラティテュード
 3)マナ
 4)ハッシャバイ

<アンコール>
 1)グッドバイ

 今回は2サックスということもあってか、井上/榎本時代の曲が2曲 (「遠く」「竹」)演奏されました。2人目のサックスの伴田さんは、 1月16日に森山さんとまったく初対面で演奏した人ですが、今回はこの バンドにも大分慣れたらしく、井上さんと息の合ったアンサンブルを聴 かせ、激しいソロをとっていました。森山さんのメンバー紹介によれば、 井上さんと旧知の間柄でニューヨークで9年間修行を積んだそうですが、 30日、31日を最後に森山さんのバンドから離れるそうです。
 1曲目の新曲は、1月16日にも演奏された「ナノ・マシン#1」かも 知れないのですが、ちょっと定かでありません。アップ・テンポのモー ダルな曲です。
 「グラティテュード」は井上さん作曲のバラードで、ちょっと渡辺貞 夫さんの「マイ・ディア・ライフ」を彷彿させるきれいな作品です。
 他の曲は改めて紹介不要と思います。

 「竹」が終わった後だったか、乱れた息で「山下洋輔とやっていた時 から親父に<威男、そんなに頑張らないといけないのか>と言われてい たのですが…」という語り出しで笑いをとり、「その親父が3日前に83 歳で亡くなりました」と続ける森山さん。「死ぬ前に<威男、俺は歯医 者に向いてないと思う>などと言い出して、83年も生きてしまってから 何を考えているんでしょうねえ」と再び客席の雰囲気を明るく戻し、ま だ息をハアハア言わせながら「私もドラムが向いてないのかも知れませ ん」と落とし、一同一抹の不安を覚えながら大爆笑。
 3日前であれば通夜とか葬式とかで大変であろうにステージで頑張り 続ける森山さんは、この晩ひときわ熱く、曲間ではかつてなく息を切ら していました。それは見事な演奏でした。

by ヨNDO


=== <987> jazz/salon, IU8N-TKMT(高松 紀子), 98/11/10 22:17, 9行, 1(1)関連
標題: 【森山研】そして
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 座席は半魚人さま→ぶるさん→わたし→ヨNDOさん、でしたのよ。

 あの晩、半魚さまがお知り合いの方と偶然お会いになったので、 後ろのお席はときどき見ていたのに、やっぱり異常にコーフンし ておりましたのか、J・Pさんのお姿に、気づきませんでした。 こちらこそ失礼いたしました。

【森山研】専務取締役特別名誉最高顧問(わははのは!)のりこり


 そして堀のレポートは
   1998年10月30日森山研・第1回総会


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