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   桂歌之助 飲む前は律儀と遠慮の人なのに

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 主な内容は……

 桂歌之助師匠は色々な文章を残しています。

 まず落語と芸に関するもの。
 落語と川柳を歳時記として語った上方噺十二月(オール川柳に連載)
 1975年に行った笑福亭松鶴師匠へのインタビュー
 そして長年世話人を務めた上方落語勉強会のプログラムに16年以上連載した歌之助雑記帳……これは米朝一門の現代史ともいえる記録です。

 つぎに創作落語
 その代表作ともいえる大作古事記伝を収録!
 また筒井康隆氏主催のパソコン通信フォーラムに寄稿した異色のホラーも。

 歌之助さんが落語とともに熱中したのが川柳
 本書のタイトル「飲む前は律儀と遠慮の人なのに」は代表句のひとつです。
 ここでは、残された約400首から傑作を精選しています。

 野次馬精神旺盛な歌やんは、新聞や雑誌にに多くの社会時評や戯評を寄稿。
 その代表格、朝日新聞に連載の社会批評街の遊撃手をはじめ、数々の「怒る」「斬る」「嗤う」「ぼやく」「嘆く」エッセイを収録。

 珍品集として、文章以上に凝ったプログラムから、奇想天外歌コ新聞の復刻を始め、思わず仰天の珍品を発掘!

 そして旅と病……
 各地で独演会を開き、世界を回り、禁煙が話題になり、闘病までが「演目」に入りました。
 まさに一喜一憂の繰り返し、そして絶筆となった餅屋問答まで。

 特別寄稿として、巻頭に桂米朝師匠から、巻末に薬師寺の松久保秀胤長老から、そして長年の友人である田中靖治氏から文章をいただいております。

 巻末に詳細な年譜と資料集を掲載。

 色々な文章と年譜から、高座だけではわからなかった桂歌之助師匠の全体像が浮かび上がってくるはずです。


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