滝川雅弘音楽担当番組
『闇市跡からの証言』 滝川雅弘さんがドキュメント番組の音楽を担当!
−−牧田清・戦後56年を撮る−−
関西テレビ 2001年8月12日 13:55〜14:50
滝川さんが音楽を担当した関西テレビのドキュメンタリー番組が放映された。
写真家・牧田清氏が鶴橋商店街の撮影を通して戦後の闇市に迫るドキュメンタリー。
放送は8月12日(日)13:55〜14:50。
牧田清さんは鶴橋商店街を含めて「闇市跡」の写真を撮り続けている写真家。その関心は、徹底して「人間」にあるようだ。商店街の人と会い、しゃべり、飲み、そこに生活する人たちの表情を記録していく。
したがって、牧田さんを追う番組も、大半は商店街の店主たちの談話とその表情、そして撮影風景である。
(鶴橋の再開発計画……高層ビルの模型まで出てくる……が挫折した経過なども知りたいところだが、今回のテーマとはちがうようだ)
旧国際マーケットを歩く牧田さんに重なる滝川雅弘のクラは、ほとんどアドリブに聞こえるが、雰囲気をよく出している。
音楽が流れる場面は意外に少なく、その点がちょっと物足りなかったが、最後のところで、牧田清の撮影した「作品」にかぶせて流れるクラが素晴らしかった。
演奏メンバーは、滝川雅弘(cl)、八木隆幸(p)、山口裕之(b)、小前賢吾(ds)という、CD「Masahiro Takigawa」の強力メンバー。
一聴視者のわがままをいえば、録音テープは残っているはず。
どこかで牧田清氏の個展があるなら、その会場で流してほしい。そんな雰囲気で聴くのが最高ではないかと思った。